どうも、サッカー大好きおっさんのじょのれんです。
今回紹介する伝説のサッカー選手はイタリアの【クリスティアン・パヌッチ】です。
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「 クリスティアン・パヌッチってウイイレ、イーフットボール、サカつくなどのサッカーゲームでレジェンド枠でよくでてくるけどどんな選手だったの?」
「クリスティアン・パヌッチの代表チームやクラブチームでの活躍を面白おかしく教えて!!」
と思ったあなたへお届けします。
この記事を読んでいただければ、【クリスティアン・パヌッチ】のプレースタイルと数値化された6つの能力(オフェンス、ディフェンス、テクニック、パワー、スピード、スタミナ)を知ることが出来ます。
さらに代表チームとクラブチームそれぞれのパートに分けて活躍を知ることでファンになること間違いなしです。
選手プロフィールと下記3つを軸に語っていきますので、5分ほどお時間をください。
- プレースタイルと能力【パラメータ】
- 不遇の時代を過ごした【代表チーム】
- 信頼と対立のはざまに揺れた【クラブチーム】
四の五の言わずに実際のプレー動画を見たい皆様はこちらからどうぞ。
プレーを見た後で良いので、記事を読んでいただければ幸いです。
選手プロフィール
- 名前:クリスティアン・パヌッチ
- 国籍:イタリア
- 生年月日:1973年4月12日
- 身長・体重:184cm73kg
- 利き足:右足
- ポジション:ディフェンダー
- 代表歴:57試合(4得点)
- ワールドカップ出場:2002年
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』クリスティアン・パヌッチ
年 | クラブ | 出場 | (得点) |
1991-1993 | ジェノア | 31 | (3) |
1993-1996 | ミラン | 89 | (9) |
1996-1999 | レアル・マドリード | 73 | (3) |
1999-2001 | インテル・ミラノ | 26 | (1) |
2000-2001 | →チェルシー (loan) | 8 | (0) |
2001-2002 | モナコ | 14 | (3) |
2002-2009 | ローマ | 260 | (20) |
2009-2010 | パルマ | 19 | (1) |
通算 | 520 | (40) |
プレースタイルと能力【パラメータ】
Embed from Getty Images【クリスティアン・パヌッチ】の能力を表すパラメータがこちらです。
- オフェンス:12
- ディフェンス:15
- テクニック:14
- パワー:14
- スピード:14
- スタミナ:14
- 総合力:83
出典: WORLD CLUB Champion Football セガ
【クリスティアン・パヌッチ】のプレースタイルや性格を如実に表しているのが髪型です。
ビシッと決まった髪型は激しいプレーの際も、ほとんどブレません。
ディフェンスのポジションであれば、センターバックもサイドバックも高水準で役割を遂行します。
髪型同様に、役割はきっちりしています。
1対1で負けない。
サッカー選手としていちばん大事なことを90分間、愚直に繰り返します。
【パヌッチ】は各世代の日本代表との縁があります。
【三浦知良】【本田圭佑】【久保建英】【長友佑都】【南野拓実】【中田英寿】です。
新旧のエースがそろっています。
共通点はズバリ【パヌッチ】が所属していたクラブに所属していた選手です。
ただし、同時にプレーした選手は一人もいません。
- ジェノア:三浦知良
- ACミラン:本田圭佑
- レアルマドリード:久保建英
- インテル:長友佑都
- モナコ:南野拓実
- ローマ:中田英寿
- パルマ:中田英寿
不遇の時代を過ごした【代表チーム】
Embed from Getty Images【クリスティアン・パヌッチ】は年齢無制限のA代表より前にアンダー21で活躍しました。
1994年のアンダー21欧州選手権の優勝メンバーで1996年のアンダー21選手権はキャプテンとして連覇を達成します。
ちなみにイタリアとして1992年も制しているため3連覇になります。
1996年大会のメンバーはのちのイタリア代表の主力がごっそりいました。
ベンチに【ジャンルイジ・ブッフォン】。
ディフェンスラインに【ファビオ・カンナバーロ】【アレッサンドロ・ネスタ】。
中盤にいぶし銀コンビ【ダミアーノ・トンマージ】【アレッシオ・タッキナルディ】。
そして攻撃のタクトを振るうのが【フランチェスコ・トッティ】。
この多士済々のメンバーでキャプテンを任されたのがだれあろう【パヌッチ】です。
【ジャンルイジ・ブッフォン】【ファビオ・カンナバーロ】【アレッサンドロ・ネスタ】【フランチェスコ・トッティ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
唯一出場した2002年日韓ワールドカップ
Embed from Getty Images【クリスティアン・パヌッチ】がイタリア代表としてワールドカップに出場したのは2002年日韓ワールドカップのみです。
アンダー世代でキャプテンを努め、名門クラブでレギュラーなのに何故と思う方もいると思います。
理由は一つ。
監督とうまが合わなかったからです。
とくに名将と呼ばれる「アリゴ・サッキ監督」と「マルチェロ・リッピ監督」とは犬猿の仲でした。
2002年日韓ワールドカップは確執がない「ジョバンニ・トラパットーニ監督」だったため順当に選出されました。
アンダー21で苦楽をともにしたメンバーと望む大会でした。
【パヌッチ】は左ウィングバックのポジションで全試合先発出場します。
結果は開催国韓国に不可解な判定で負け、不完全燃焼のままベスト16で大会を去ることとなります。
2006年ドイツワールドカップでイタリアは優勝するのですが、「リッピ監督」だったため【パヌッチ】の姿はありませんでした。
残念です。
最後のビッグマッチユーロ2008
Embed from Getty Images【クリスティアン・パヌッチ】のイタリア代表としての最後のビッグマッチがユーロ2008です。
2006年ワールドカップでイタリアが優勝し、「リッピ監督」から「ロベルト・ドナドーニ監督」に交代するとすぐさま【パヌッチ】は代表に返り咲きます。
初戦はオランダ。
【ファン・ニステルローイ】【ウェズレイ・スナイデルル】の得点などで3対0と完敗しあとがなくなりました。
2006年優勝の立役者でバロンドールを獲得した【カンナバロ】が怪我で離脱したのが痛かったです。
グループリーグ2戦目はルーマニアです。
先制点を奪われ、その直後に【パヌッチ】が同点ゴールを決め、グループリーグ突破に向け、首の皮一枚つながります。
最終戦はフランス。
イタリアが勝って、ルーマニアがオランダに引き分けまたは負けるしか突破の道はありませんでした。
2006年ワールドカップ決勝と同一カードとなり、フランス側から見ればリベンジの機会が訪れました。
先制点はイタリア。
ピルロがPKを冷静に決めます。
フランスは逆転突破するためには最低2点は必要なため、攻撃の勢いが増します。
そこに立ちはだかるのが【パヌッチ】を中心とした守備陣です。
追加点はイタリアです。
【デ・ロッシ】のフリーキックが壁に入っていた【ティエリ・アンリ】にあたり、方向がかわりゴールマウスに吸い込まれます。
2対0になれば盤石です。
見事、逆転でグループリーグ突破します。
ベスト8の相手は無敵艦隊のスペイン。
クアトロ・フゴーネス(4人の創造者)と呼ばれた【シャビ・エルナンデス】【アンドレス・イニエスタ】【セスク・ファブレガス】【ダビド・シルバ】を中心とした攻撃は破壊的でした。
攻めのスペイン、守りのイタリアの構図どおりの試合展開となります。
【パヌッチ】を中心とした守備陣は粘り強く、スペインの攻撃を防ぎます。
延長を含め120分間ゴールを奪われることはありませんでした。
ただし、ゴールを奪うこともありませんでしたのでPK戦までもつれ込みます。
【セスク】に最後、決められてイタリアはユーロ2008を去ります。
スペインはそのまま快進撃をくりひろげてユーロ2008を制すると、2010ワールドカップ、ユーロ2012と優勝し、世界のサッカー界を牽引することとなります。
ちなみに、ユーロ2008後に「リッピ監督」が就任すると【パヌッチ】は代表に呼ばれることはなくなりました。
【アンリ】【シャビ】【セスク】【ダビド・シルバ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
信頼と対立のはざまに揺れた【クラブチーム】
カペッロ監督に抜擢【ACミラン】
Embed from Getty Images【クリスティアン・パヌッチ】は【三浦知良】も所属した「ジェノア」でデビューし【ACミラン】に移籍します。
当時のACミランのメンバーは【パオロ・マルディーニ】【フランコ・バレージ】【アレッサンドロ・コスタクルタ】【デメトリオ・アルベルティーニ】【マルセル・デサイー】【デヤン・サビチェビッチ】など名だたるプレーヤーが所属していました。
そんな中、20歳の【パヌッチ】はレギュラー争いに食い込みます。
移籍初年度に、セリエA優勝しチャンピオンズリーグの決勝にコマを進めます。
相手は【ヨハン・クライフ】監督率いるドリームチームと呼ばれた「バルセロナ」です。
【ロナルド・クーマン】【ジョゼップ・グアルディオラ】【フリスト・ストイチコフ】【ロマーリオ】を中心としたまさに夢のようなチームです。
戦前では圧倒的に「バルセロナ」有利ともくされましたが「ACミラン」が下馬評を覆します。
守備のリーダー【バレージ】と【コスタクルタ】が累積警告で不在の中、左サイドバックの【マルディーニ】がセンターバックをつとめ、空いた左サイドバックに【パヌッチ】が入ります。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』UEFAチャンピオンズリーグ 1993-94 決勝
清水エスパルスにも所属した【ダニエレ・マッサーロ】が先制ゴールと追加点を決め、前半で2対0とします。
勢いは衰えず、【サビチェビッチ】と【デサイー】が得点を重ね、結果としては4対0で完勝します。
この試合で大舞台での経験値も手に入れ、翌シーズンは右サイドバックのレギュラーに定着します。
「カペッロ監督」との絆も深まっていきます。
【マルディーニ】【バレージ】【アルベルティーニ】【デサイー】【グアルディオラ】【ストイチコフ】【ロマーリオ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
カペッロ監督との再開【レアルマドリード】
Embed from Getty Images【クリスティアン・パヌッチ】はACミランで活躍しましたが、監督が「カペッロ」から「サッキ」に変わったことで状況は一変します。
サッキ監督との関係が悪く、次第に出番が減ります。
そこでレアルマドリードの監督となっていた「カペッロ」が動きます。
「カペッロ監督」から【パヌッチ】の能力を最大限引き出せる自信がみちみちてました。
そして【パヌッチ】はレアルマドリードに移籍します。
名門レアルマドリードで初めてプレーするイタリア人の名誉も手に入れます。
ちなみに「カペッロ監督」就任前のレアルマドリードはシーズン中に2度監督が交代し、6位と低迷していました。
「カペッロ監督」に求められているのは優勝のみです。
【パヌッチ】以外に【イルクナー】【ロベルト・カルロス】【クラレンス・セードルフ】【プレドラグ・ミヤトビッチ】【ダヴォール・シューケル】などが加入します。
【フェルナンド・イエロ】【ラウル・ゴンサレス】【フェルナンド・レドンド】以外はほぼ全とっかえです。
選手が大幅に入れ替わった時にいちばん大事なのは、チーム内に監督の戦術を理解して橋渡しができる存在です。
それが【パヌッチ】です。
【パヌッチ】の守備力と戦術理解度はレアルマドリードを復活させます。
特に左サイドバックの【ロベルト・カルロス】が攻撃にガンガン関与できるのは、右サイドバックの【パヌッチ】がバランスを取っているからなのは言うまでもありません。
加入シーズンの1996-1997年シーズンは、【ロナウド】と【デ・ラ・ペーニャ】のゴールデンコンビが猛威を振るった「バルセロナ」を抑えてリーグ優勝します。
しかし、レアルマドリードは守備的なサッカーで優勝したため、「カペッロ監督」をわずか1年で解任します。
【パヌッチ】は残留します。
そして、チャンピオンズリーグで決勝まで勝ち上がります。
名門レアルマドリードですが、当時はチャンピオンズリーグは30年以上優勝から遠ざかっていました。
そんななか、チャンピオンズリーグ決勝経験者の【パヌッチ】の存在は頼もしいです。
相手は古巣ACミラン時代のライバル「ユベントス」です。
【デル・ピエロ】【フィリッポ・インザーギ】【ジネディーヌ・ジダン】の攻撃陣をどう抑えるかが鍵です。
90分間を無失点に抑え、1対0の勝利に貢献します。
南米王者とのクラブ世界一をかけたインターコンチネンタルカップも当然のごとく優勝します。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』UEFAチャンピオンズリーグ 1997-98 決勝
【ロベルト・カルロス】【セードルフ】【ラウル】【レドンド】【ロナウド】【デ・ラ・ペーニャ】【デル・ピエロ】【インザーギ】【ジダン】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
カペッロ監督とみたび再開【ローマ】
Embed from Getty Images【クリスティアン・パヌッチ】はレアルマドリード退団後はインテルとモナコに所属します。
インテルでは犬猿の仲となる「リッピ監督」がいたため活躍できず、その後のイタリア代表のキャリアにも影響します。
しかし、【パヌッチ】にはあの恩師がいます。
そうです。「カペッロ監督」です。
当時ローマを率いていた「カペッロ監督」がみたび【パヌッチ】を召喚します。
結果として【パヌッチ】はローマで一番長い現役生活を送ります。
7シーズンで2位が4回とスクデットには一歩届きませんでしたが、国内カップ2回獲得しています。
しかし、ここでも監督との確執がおこります。
2023年にイタリア代表監督に就任することとなる、若き「ルチアーノ・スパレッティ監督」との対立です。
そして、【パヌッチ】は退団します。
まとめ
Embed from Getty Imagesいかがでしたでしょうか。
【クリスティアン・パヌッチ】は「カペッロ監督」が指揮をとったチームでは必ずといっていいほど、主力として活躍します。
逆に言うと、「カペッロ監督」以外の監督はあまり【パヌッチ】の能力を引き出せませんでした。
【パヌッチ】は僕の中では過小評価されている選手の一人です。
もし、イタリア代表監督に「カペッロ監督」が就任していたら、ワールドカップをかかげていたのは【カンナバーロ】ではなく【パヌッチ】だったかもしれません。
【クリスティアン・パヌッチ】の魅力がうまく語れたかはわかりませんが、なつかしさや興味がわいた皆様は、実際のプレーをみていただければ幸いです。
次回予告
次回は【ダビド・シルバ】です。
Embed from Getty Imagesここまでお付き合いしてくださった皆様にサッカー本と漫画の紹介をします。
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