どうも、サッカー大好きおっさんのじょのれんです。
今回紹介する伝説のサッカー選手はウクライナの【アンドリー・シェフチェンコ】です。
Embed from Getty Images「 アンドリー・シェフチェンコはどんな選手?」
「アンドリー・シェフチェンコのエピソード教えて!」
と思っていただいたあなたへお届けします。
ちょいちょいぼくのエピソードも混じっていますが、お付き合いいただければ幸いです。
いきなりですが【アンドリー・シェフチェンコ】にキャッチフレーズをつけます。
ウクライナの希望の矢
「窮地を救う」
なぜこのキャッチフレーズをつけたのか【アンドリー・シェフチェンコ】のすごいぞポイント3つを軸に語っていきますので、しばしお付き合いください。
いち早く実際のプレー動画を見たい皆様はこちらからどうぞ。
プレーを見た後で良いので、記事を読んでいただければ幸いです。
- プレースタイル「ストライカー」
- ディナモ・キエフ旋風の中心
- ACミランのトライデント(三又槍)の一角
選手プロフィール
- 名前:アンドリー・シェフチェンコ
- 国籍:ウクライナ
- 生年月日:1976年9月29日
- 身長・体重:183cm83kg
- 利き足:右足
- ポジション:FW(フォワード)
- 主な所属チーム:ディナモ・キエフ、ACミラン、チェルシー
- 代表歴:111試合(48得点)
- ワールドカップ出場:2006年
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』アンドリー・シェフチェンコ
年 | クラブ | 出場 | (得点) |
1994–1999 | ディナモ・キエフ | 117 | (60) |
1999–2006 | ミラン | 226 | (127) |
2006–2009 | チェルシー | 48 | (9) |
2008–2009 | → ミラン (loan) | 18 | (0) |
2009–2012 | ディナモ・キエフ | 55 | (23) |
通算 | 446 | (219) |
【アンドリー・シェフチェンコ】の能力を表すパラメータがこちらです。
- オフェンス:19
- ディフェンス:8
- テクニック:15
- パワー:17
- スピード:20
- スタミナ:16
- 総合力:95
出典: WORLD CLUB Champion Football セガ
出会い
【アンドリー・シェフチェンコ】との出会いは、1997-1998年シーズンのチャンピオンズリーグにまで遡ります。
当時、チャンピオンズリーグは「WOWOW」で放送していて【シェフチェンコ】が所属していたウクライナの「ディナモ・キエフ」の試合も放送していました。
2024-2025年シーズン現在も紆余曲折あり「WOWOW」がチャンピオンズリーグを放送していますので、興味のある皆様は下記からご確認ください。
話は戻りますが、「ディナモ・キエフ」はグループリーグで「バルセロナ」「PSV」「ニューカッスル・ユナイテッド」と同居していました。
3強1弱の構図でしたが【シェフチェンコ】を中心に下馬評を見事にひっくり返し首位通過します。
詳細は後ほど語ります。
チーム | 勝点 | 試合数 | 勝 | 引分 | 負 | 得点 | 失点 | 差 |
1. ディナモ・キエフ | 11 | 6 | 3 | 2 | 1 | 13 | 6 | +7 |
2. PSVアイントホーフェン | 9 | 6 | 2 | 3 | 2 | 9 | 8 | +1 |
3. ニューカッスル・ユナイテッド | 7 | 6 | 2 | 1 | 3 | 7 | 8 | -1 |
4. バルセロナ | 5 | 6 | 1 | 2 | 3 | 7 | 14 | -7 |
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』UEFAチャンピオンズリーグ 1997-98
Embed from Getty Imagesすごいぞポイント3つ
プレースタイル「ストライカー」
【アンドリー・シェフチェンコ】のプレースタイルは「ストライカー」です。
「スピード」「パワー」「テクニック」と三拍子そろっていますが、「ウクライナの矢」と呼ばれるスピードには誰も追いつけません。
「WCCF」というカードゲームがあったのですが、【シェフチェンコ】のスピードは20点満点中20点の満点でした。
スピード20点満点は【クラウディオ・ロペス】【ファウスティーノ・アスプリージャ】【ティエリ・アンリ】など数えるほどでした。
現実の世界でもゲームの世界でも異次元のスピードを感じました。
では「スピード」をおさえるディフェンスをすればいいじゃないかと思ったあなた。
「ノンノンノン」です。
「フィジカル」も強く「テクニック」があるので、止まった状態からでも相手をかわすこともぶっちぎることも出来ます。
【クラウディオ・ロペス】【アスプリージャ】【アンリ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
Embed from Getty Imagesディナモ・キエフ旋風の中心
【アンドリー・シェフチェンコ】はディナモ・キエフ旋風の中心的存在でした。
特筆すべきは1997-1998年シーズンのチャンピオンズリーグアウェイの「バルセロナ」戦です。
当時のバルセロナ【ルイス・フィーゴ】【リバウド】【ジョゼップ・グアルディオラ】【デ・ラ・ペーニャ】など多士済済のメンバーが所属していました
バルセロナを応援していた僕は、その試合でハットトリックを決めた【シェフチェンコ】に目を奪われました。
このシーズンはベスト8まで進出します。
【フィーゴ】【リバウド】【グアルディオラ】【デ・ラ・ペーニャ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
【シェフチェンコ】率いる「ディナモ・キエフ」は翌1998-1999年シーズンのチャンピオンズリーグで更に飛躍します。
グループリーグでは【デニス・ベルカンプ】【マルク・オーフェルマルス】【パトリック・ヴィエラ】などが活躍していた「アーセナル」と同居していましたが首位通過します。
【ベルカンプ】【オーフェルマルス】【ヴィエラ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
準々決勝では前年度優勝の「レアルマドリード」と対戦します。
【ラウル・ゴンサレス】【フェルナンド・レドンド】【クラレンス・セードルフ】【ロベルト・カルロス】など当時も今と変わらず圧倒的戦力を誇っていました。
そんな中【シェフチェンコ】が躍動します。
第一戦のアウェイでのサンチャゴ・ベルナベウでは先制点をあげ「1対1」のドローでしのぎます。
迎えたホームの第二戦。
アウェイゴールが2倍になるルールがあるため「0対0」でも勝ち抜けがきまるディナモ・キエフが少し有利な状況です。
前半を「0対0」でしのぎ「レアルマドリード」も後半はより一層点を取るために攻撃に重心をかけてきました。
そのすきを見逃さないのが【シェフチェンコ】です。
後半18分、34分とゴールを決め「2対0」で準決勝への切符を勝ち取ります。
【ラウル】【レドンド】【セードルフ】【ロベルト・カルロス】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
準決勝の相手は「バイエルンミュンヘン」です。
【オリバー・カーン】【ローター・マテウス】【シュテファン・エッフェンベルク】など個性的な選手がそろっているドイツのビッグクラブです。
第一戦のホームでは【シェフチェンコ】が2点決めますが「3対3」で引き分けドローでした。
第2戦のアウェイ戦です。
準々決勝とは逆の立場で、「バイエルンミュンヘン」がアウェイゴール3あるため「ディナモキエフ」の勝ち抜け条件は「4対4」以上のドローか勝ちのみです。
実質、勝つしかありません。
こうなると「バイエルンミュンヘン」は「0対0」でも良いので鉄壁の守備が発動します。
【シェフチェンコ】はこの壁を超えることが出来ず「1対0」で敗れ、「ディナモ・キエフ」の冒険はここで終わりを迎えます。
1998-1999年シーズンのチャンピオンズリーグで【シェフチェンコ】は合計11得点をあげ得点王となり、ACミランに移籍します。
【カーン】【マテウス】【エッフェンベルク】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
ACミランのトライデント(三又槍)の一角
【アンドリー・シェフチェンコ】はACミラン移籍後にさらなる飛躍をとげます。
前年度まで所属していた【ジョージ・ウェア】が完璧なストライカーだったため、【シェフチェンコ】にかかるプレッシャーは尋常ならざるものでした。
しかし、移籍初年度の1999-2000年シーズンにいきなり24点を奪い得点王になり、誰もがうなる結果を残しました。
【ジョージ・ウェア】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
得点王も【シェフチェンコ】にとっては序章にすぎません。
転機は2001-2002年シーズンの【フィリッポ・インザーギ】と【ルイ・コスタ】の加入です。
常にディフェンスラインの裏を狙い続ける【インザーギ】は厄介な存在で、ディフェンダーはほっとけません。
必然的に【シェフチェンコ】に集中していたディフェンダーが分散されます。
さらにパスを自在に操る【ルイ・コスタ】がよりゴールの匂いがある方に、瞬時に状況判断しパスを供給します。
【インザーギ】【ルイ・コスタ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
まだ完成形ではありません。
2002-2003年シーズンに【セードルフ】と【アンドレア・ピルロ】が加入します。
中盤からのパスの出しどころがさらに増えたため、【シェフチェンコ】と【インザーギ】の2トップの破壊力が増し増しになりました。
結果はチャンピオンズリーグ優勝という最高の形で現れます。
【ピルロ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
まだ完成形ではありません。
2003-2004年シーズンに【カカ】が加入します
パス重視のファンタジスタ【ルイ・コスタ】から推進力があるドリブルが特徴の【カカ】にトップ下のポジションが変わることとなります。
2002年日韓ワールドカップの【ロナウド】【ロナウジーニョ】【リバウド】の「3R」と甲乙つけがたい「トライデント(三又槍)」の完成です。
【カカ】【ロナウド】【ロナウジーニョ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
幸いなことにトライデント完成後のACミランの試合を生で見る機会がありました。
2003年のトヨタカップです。
守備陣が奪ったボールは【ピルロ】を経由するのですが、【ピルロ】にボールが渡るやいなや、前線の3選手は一斉に動き出します。
ディフェンス陣の裏をぬけた選手にピタリと届くパスは受け手にとっても、視聴者にとっても極上のご馳走です。
僕は横浜国際総合競技場のゴール裏から観戦していました。
ゴール裏から俯瞰で見えていましたが、【ピルロ】にボールが渡りそうになる瞬間には【シェフチェンコ】と【インザーギ】はすでに走っていました。
【カカ】は逆にディフェンスラインが伸びた隙間にポジションを取り、【ピルロ】のパスコースを増やしていました。
信頼関係が成り立たないとできない所業です。
結果は0対0のままPK戦となり19歳の【カルロス・テベス】が出場した「ボカ・ジュニアーズ」に惜敗しましたが、テレビで見るのとは違う見ごたえがある試合でした。
翌年【シェフチェンコ】は世界最優秀選手の称号である「バロンドール」を獲得します。
【テベス】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
Embed from Getty Imagesまとめ
いかがでしたでしょうか。
【アンドリー・シェフチェンコ】はウクライナで生まれ育ち、ACミラン経由で世界ナンバーワンの「ストライカー」の一人となります。
本編では触れませんでしたが、2006年ワールドカップでは日本がたどり着けていないベスト8に進出します。
くしくもACミランのチームメイトが多い「イタリア」に敗れます。
世知辛い世の中ですが【シェフチェンコ】はいつの時代も「希望の矢」です。
【アンドリー・シェフチェンコ】の魅力がうまく語れたかはわかりませんが、なつかしさや興味がわいた皆様は、実際のプレーをみていただければ幸いです。
次回予告
次回は【フリスト・ストイチコフ】です。
お楽しみにしてください、またね。
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