どうも、サッカー大好きおっさんのじょのれんです。
今回紹介する伝説のサッカー選手はイタリアの【デメトリオ・アルベルティーニ】です。
Embed from Getty Images生徒「 デメトリオ・アルベルティーニはどんな選手?」
「デメトリオ・アルベルティーニのエピソード教えて!」
と思っていただいたあなたへお届けします。
ちょいちょいぼくのエピソードも混じっていますが、お付き合いいただければ幸いです。
いきなりですが【デメトリオ・アルベルティーニ】にキャッチフレーズをつけます。
コントロールセンター
「ワンタッチで支配する」
なぜこのキャッチフレーズをつけたのか【デメトリオ・アルベルティーニ】のすごいぞポイント3つを軸に語っていきますので、しばしお付き合いください。
いち早く実際のプレー動画を見たい皆様はこちらからどうぞ。
プレーを見た後で良いので、記事を読んでいただければ幸いです。
- プレースタイル「セントラルミッドフィルダー」
- ワールドカップ「ディノ・バッジョとのコンビ」
- ACミラン黄金時代の中盤に食い込む
選手プロフィール
- 名前:デメトリオ・アルベルティーニ
- 国籍:イタリア
- 生年月日:1971年8月23日
- 身長・体重:180cm77kg
- 利き足:右足
- ポジション:MF(ミッドフィルダー)
- 主な所属チーム:ACミラン
- 代表歴:79試合(3得点)
- ワールドカップ出場:1994年、1998年
年 | クラブ | 出場 | (得点) |
1988-1990 | ミラン | 2 | (0) |
1990-1991 | → パドヴァ (loan) | 28 | (5) |
1991-2002 | ミラン | 293 | (21) |
2002-2003 | アトレティコ・マドリード | 28 | (2) |
2003-2004 | ラツィオ | 23 | (2) |
2004 | アタランタ | 14 | (1) |
2005 | バルセロナ | 5 | (0) |
【デメトリオ・アルベルティーニ】の能力を表すパラメータがこちらです。
- オフェンス:14
- ディフェンス:14
- テクニック:16
- パワー:11
- スピード:13
- スタミナ:15
- 総合力:83
出典: WORLD CLUB Champion Football セガ
出会い
【デメトリオ・アルベルティーニ】との出会いは、1994年アメリカワールドカップです。
予選リーグでの大苦戦から決勝までのストーリーはまるで一本の映画を見るようでした。
脚本家がいるのであれば、エンディングには賛否あるかも知れませんが、「【ロベルト・バッジョ】の大会」と言っても過言ではありません。
その【バッジョ】が主人公の物語に名脇役として【アルベルティーニ】がいました。
いぶし銀といってもいいでしょう。
【ロベルト・バッジョ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
Embed from Getty Imagesすごいぞポイント3つ
プレースタイル「セントラルミッドフィルダー」
【デメトリオ・アルベルティーニ】のプレースタイルは「セントラルミッドフィルダー」です。
昔は「オフェンシブミッドフィルダー(オフェンシブハーフ)」と「ディフェンシブミッドフィルダー(ディフェンシブハーフ)」と呼んでいて攻撃の選手、守備の選手と分かれていました。
2022年ワールドカップの日本代表監督の【森保一】が選手時代に「ボランチ」という言葉が少しずつ定着していった時代です。
1994年ワールドカップ当時は「セントラルミッドフィルダー」という呼び方をしていたかさだかではありませんが、【アルベルティーニ】のプレースタイルは「セントラルミッドフィルダー」になります。
球際の激しい1対1の守備能力(いまでいうデュエル)もすごいのですが、ロングパスとミドルシュートの精度が高いのが驚きでした。
キャプテン翼でいうと「松山くん」タイプに近いです。
【ポール・スコールズ】【フランク・ランパード】【スティーブン・ジェラード】はこの系譜になります。
【スコールズ】【ランパード】【ジェラード】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
Embed from Getty Imagesワールドカップ「ディノ・バッジョとのコンビ」
【デメトリオ・アルベルティーニ】は1994年のアメリカワールドカップでその名を全世界に轟かせます。
当時【ロベルト・バッジョ】に注目が集まっていましたが、【デメトリオ・アルベルティーニ】ともうひとりのバッジョこと【ディノ・バッジョ】の中盤に度肝を抜かれました。
初戦でアイルランドに1対0で負け、後がない2戦目で厳しい試練を受けることとなります。
前半21分にゴールキーパーの【パリュウカ】が退場となります。
10人で戦うことになるため、フォワードを一人交代することとなるのですが、「アリゴ・サッキ監督」がエース【ロベルト・バッジョ】を下げることを決断します。
試練は終わりません。
後半4分に今度は守備の要【フランコ・バレージ】が怪我で交代を余儀なくされます。
ちなみに【バレージ】は大会中に手術しその後の試合の出場は絶望的でした。
【バレージ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
攻守の要がいないイタリアは10人でなおかつ勝ちが求められる厳しい状況に追い込まれます。
ここで獅子奮迅の活躍をしたのが【アルベルティーニ】、【ディノ・バッジョ】、【ロベルト・ドナドーニ】を中心とした中盤です。
ちなみに【アルベルティーニ】と【ディノ・バッジョ】は22歳で、日本の学年で言うと大卒1年目です。
彼らは守備に攻撃に縦横無尽に走り回り、最後は【ディノ・バッジョ】が決勝点をあげ試練をクリアします。
次の3戦目は【アルベルティーニ】のアシストを【マッサーロ】が決めて、1勝1敗1分でなんとかグループリーグを突破します。
グループリーグ初戦も試練が続きます。
【ジュゼッペ・シニョーリ】と交代で入った【ジャンフランコ・ゾラ】が一発退場になります。
しかも1対0と【ジェイジェイ・オコチャ】や【サンデー・オリセー】率いるナイジェリアがリードしている展開です。
【シニョーリ】【ゾラ】【オコチャ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
2戦目と違い逆転が絶対必要な状況のため、フォワードの枚数を変えずに攻めきるしかありません。
すなわち、中盤の負担がさらに増えることとなります。
またしても【アルベルティーニ】【ディノ・バッジョ】そしてベテラン【ドナドーニ】の中盤が踏ん張ります。
なんとか耐え凌ぐと【ロベルト・バッジョ】が開眼します。
終了間際に同点とし、その勢いで延長で決勝ゴールをあげ激戦に勝利します。
準々決勝では【ディノ・バッジョ】がゴール、準決勝では【アルベルティーニ】がアシストと目に見える結果も残します。
決勝はPK合戦の末敗れましたが、イタリアの勇者の残像はいまでもまぶたに残っています。
Embed from Getty ImagesACミラン黄金時代の中盤に食い込む
【デメトリオ・アルベルティーニ】がここまで大きく育ったのはクラブチームでの訓練のたまものです。
ACミラン黄金時代のユースで激しい争いを制し、トップチームに17歳の若さで昇格します。
レンタル移籍で実績をつみ20歳になるころにはACミランのレギュラーになっていました。
中盤の相棒が【フランク・ライカールト】。
お手本中のお手本が隣りにいることで、成長曲線がさらにあがります。
あたかも【シャビ・エルナンデス】が【ジョゼップ・グアルディオラ】から吸収したように。
1993-1994年シーズンのチャンピオンズリーグでは準決勝ではゴール、決勝ではアシストと勝利に貢献しました。
【ライカールト】が去った後も、【マルセル・デサイー】【ズボニミール・ボバン】など伝説的選手とコンビを組みACミランの中盤の中心として活躍し続けます。
そして【アンドレア・ピルロ】【ジェンナーロ・ガットゥーゾ】【クラレンス・セードルフ】に引き継ぎを行いACミランを去ります。
【ライカールト】【デサイー】【シャビ】【グアルディオラ】【ピルロ】【ガットゥーゾ】【セードルフ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
Embed from Getty Imagesまとめ
いかがでしたでしょうか。
【デメトリオ・アルベルティーニ】はイタリア代表でもACミランでも中盤をコントロールしていました。
少ないタッチでコントロールする様子はプレーの交通渋滞をおこさない「コントロールセンター」そのものです。
【田中碧】が「化け物になる」とインタビューで言いましたが、化け物になるイコール【アルベルティーニ】やイングランドの3選手のようなレジェンドプレーヤーに肩を並べることです。
ビッグクラブかつ中心プレーヤーになるという、茨の道が待っていますが期待しています。
そして【中井卓大】、【松木玖生】、【藤田 譲瑠チマ】など期待の若手がいますので、切磋琢磨して1994年のイタリアや2022年のクロアチアのような黄金の中盤を作って欲しいです。
【デメトリオ・アルベルティーニ】の魅力がうまく語れたかはわかりませんが、なつかしさや興味がわいた皆様は、実際のプレーをみていただければ幸いです。
次回予告
次回は【シニシャ・ミハイロヴィッチ】です。
お楽しみにしてください、またね。
Embed from Getty Imagesここまでお付き合いしてくださった皆様にサッカー本と漫画の紹介をします。
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