どうも、サッカー大好きおっさんのじょのれんです。
今回紹介する伝説のサッカー選手はスペインの【ダビド・シルバ】です。
Embed from Getty Images「 ダビド・シルバってウイイレ、イーフットボール、サカつくなどのサッカーゲームでレジェンド枠でよくでてくるけどどんな選手だったの?」
「ダビド・シルバの代表チームやクラブチームでの活躍を面白おかしく教えて!!」
と思ったあなたへお届けします。
この記事を読んでいただければ、【ダビド・シルバ】のプレースタイルと数値化された6つの能力(オフェンス、ディフェンス、テクニック、パワー、スピード、スタミナ)を知ることが出来ます。
さらに代表チームとクラブチームそれぞれのパートに分けて活躍を知ることでファンになること間違いなしです。
選手プロフィールと下記3つを軸に語っていきますので、5分ほどお時間をください。
- プレースタイルと能力【パラメータ】
- クアトロ・フゴーネスの一人としてスペイン黄金時代を築く【代表チーム】
- アイマールに出会い久保建英に託した【クラブチーム】
四の五の言わずに実際のプレー動画を見たい皆様はこちらからどうぞ。
プレーを見た後で良いので、記事を読んでいただければ幸いです。
選手プロフィール
- 名前:ダビド・シルバ
- 国籍:スペイン
- 生年月日:1986年1月8日
- 身長・体重:170cm67kg
- 利き足:左足
- ポジション:ミッドフィルダー
- 代表歴:126試合(35得点)
- ワールドカップ出場:2010年、2014年、2018年
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ダビド・シルバ
年 | クラブ | 出場 | (得点) |
2003-2004 | バレンシアB | 14 | (1) |
2004-2010 | バレンシア | 119 | (21) |
2004-2005 | →エイバル (loan) | 35 | (5) |
2005-2006 | →セルタ (loan) | 34 | (4) |
2010-2020 | マンチェスター・シティ | 309 | (60) |
2020-2023 | レアル・ソシエダ | 74 | (6) |
通算 | 585 | (97) |
プレースタイルと能力【パラメータ】
Embed from Getty Images【ダビド・シルバ】の能力を表すパラメータがこちらです。
- オフェンス:16
- ディフェンス:10
- テクニック:20
- パワー:13
- スピード:16
- スタミナ:16
- 総合力:91
出典: WORLD CLUB Champion Football セガ
【ダビド・シルバ】はスペインが産んだファンタジスタです。
左足から繰り出されるパスは様々なゴールを生むため、ついた異名が魔法使い。
左足の杖をふるえば、時が止まり観客がうっとりします。
ドリブルを始めれば、次に何をしてくれるか期待感しかありません。
WCCFというゲームで「左利きでテクニックが満点の20点」の選手は4人しかいません。
そのうちの一人が【ダビド・シルバ】です。
ちなみに他の3人は【リオネル・メッシ】と【ハメス・ロドリゲス】と【メスト・エジル】です。
クアトロ・フゴーネスの一人としてスペイン黄金時代を築く【代表チーム】
スペイン黄金時代の幕開けユーロ2008
Embed from Getty Images【ダビド・シルバ】にとって最初のビッグタイトルがユーロ2008です。
この大会でスペインは画期的な戦術を披露します。
その戦術は4人の司令塔を同時に起用し、クアトロ・フゴーネス(4人の創造主)と呼ばれました。
「船頭多くして船山に登る」と言われるように、ありえない戦術です。
事実、日本の黄金のといわれ【ジーコ】が理想としていた【中田英寿】【中村俊輔】【小野伸二】【稲本潤一】の中盤は2006年ドイツワールドカップで花開くことなく、グループリーグで敗退しました。
スペインは少しアレンジしました。フォーメーション的に4141にし、1つ目の1にアンカーとして守備職人、2つ目の1にはポストプレーができるセンターフォワードの【フェルナンド・トーレス】を置きました。
そしてその間に【アンドレス・イニエスタ】【シャビ・エルナンデス】【セスク・ファブレガス】【ダビド・シルバ】の4人を横並びで配置します。
グループリーグは3連勝で首位通過します。
トーナメント初戦のベスト8の相手は、2006年ドイツワールドカップ優勝国の「イタリア」です。
【ブッフォン】が健在でスペインの黄金の中盤をシャットアウトしPK戦までもつれ込みます。
5人目のキッカー【セスク】が決めてベスト4へ進出します。
準決勝でロシアを倒し、決勝はドイツです。
クアトロ・フゴーネスの4人が先発し、【フェルナンド・トーレス】がゴールを決め1対0で勝利し、1964年以来のビッグタイトルを44年ぶりに戴冠します。
無敵艦隊によるスペイン黄金時代の幕開けと言っていいでしょう。
【ジーコ】【中田英寿】【中村俊輔】【シャビ】【セスク】【ブッフォン】【フェルナンド・トーレス】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
悲願のスペイン初優勝2010年南アフリカワールドカップ
Embed from Getty Images【ダビド・シルバ】はスペイン代表として3度ワールドカップに出場しています。
最初のワールドカップは2010年南アフリカワールドカップです。
【ダビド・シルバ】にとってもスペイン代表にとってもワールドカップ優勝は悲願です。
ユーロ2008の優勝メンバーもそろっており、メンバーは全盛期を迎えているため、ある意味最初で最後のチャンスかも知れません。
ユーロ2008で席巻した「クアトロ・フゴーネス」のメンバーに割って入ったのが【シャビ・アロンソ】です。
そのあおりを受けたのが【ダビド・シルバ】と【セスク・ファブレガス】です。
大会を通して先発は初戦のみでした。
しかし【シャビ・エルナンデス】【シャビ・アロンソ】【イニエスタ】が活躍できたのも、控えに同様の力を持っている【セスク・ファブレガス】【ダビド・シルバ】がいたからこそです。
当時も今もスペイン代表の主力メンバーは「バルセロナ」と「レアルマドリード」の2つのため、コンビネーションの面でバレンシア所属の【ダビド・シルバ】が先発を外れたのはしょうがなかったのかもしれません。
体調が万全でなかったのも一因で、決勝のオランダ戦でも出番がありませんでした。
アヤックス好きの僕としては、オランダカルテット【スナイデル】【ファン・デル・ファールト】【ロッベン】【ファン・ペルシー】がいるオランダを応援していたことは内緒です。
話を戻し決勝戦。
試合は接戦で延長に入っても0対0が続き、PK戦がちらつきはじめた後半11分に【セスク】のパスにバルセロナのカンテラ時代に切磋琢磨した【イニエスタ】が反応します。
【イニエスタ】のボレーシュートはゴールに吸い込まれ、スペインの初優勝の決勝点となります。
【スナイデル】【ファン・デル・ファールト】【ロッベン】【ファン・ペルシー】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
スペインの最高傑作「Sボックス」ユーロ2012
Embed from Getty Images【ダビド・シルバ】はユーロとワールドカップを連続優勝しました。
当時、ユーロ、ワールドカップを3連続優勝したチームは一つもありませんでした。
ドイツもフランスも達成できない偉業にスペインが立ち向かいます。
グループリーグ初戦は難敵イタリア。
先制点を奪われますが、【セスク】が同点ゴールを決め1対1の引き分けに持ち込みました。
【ダビド・シルバ】はグループリーグ2戦目のアイルランド戦で1ゴール3アシストの獅子奮迅の活躍で4対0の勝利に貢献し、スペインは2勝1分けでグループリーグ首位通過します。
準々決勝ではフランスを2対0で破ります。
準決勝は【クリスティアーノ・ロナウド】率いるポルトガルに0対0でPK戦までもつれ込みますが、勝利し決勝戦にコマをすすめます。
決勝の相手はグループリーグ初戦で引き分けたイタリアです。
決勝のスタメンは下記表をご確認ください。
出典: UEFA EURO 2012決勝
【ブスケッツ】をアンカーにすえ、【セスク】を中心に【シャビ・エルナンデス】【シャビ・アロンソ】【アンドレス・イニエスタ】【ダビド・シルバ】が囲むフォーメーションは「Sボックス」と言っても過言ではないです。
SボックスはNボックスの派生で僕が考えた造語です。
ジュビロ磐田全盛期に、【名波浩】を中心に【服部年宏】【福西崇史】【藤田俊哉】【奥大介】で構成されたNボックスでJリーグ完全優勝を達成します。
こちらはサイドアタッカーがいないですが、ディフェンス力が高い二人がいるためより現実的なフォーメーションです。
一方「Sボックス」は周りの5人全てがパサーです。
ボールを持たれたら相手チームは一巻の終わりです。
ちなみに【ダビド・シルバ】のポジションは2023年現在のレアル・ソシエダでの【久保建英】のポジションに酷似しています。
【ダビド・シルバ】が先制点を決め、守備が強力なカテナチオの国「イタリア」もなすすべもなく4対0で粉砕されます。
スペインの黄金時代はここで一旦終了します。
アイマールに出会い久保建英に託した【クラブチーム】
アイマールとの出会い【バレンシア】
Embed from Getty Images【ダビド・シルバ】は「バレンシア」のユースで育ち「バレンシア」でデビューします。
時は2000年。
当時の「バレンシア」は2年連続チャンピオンズリーグ決勝にコマを進めていますので、トップチームの練習や試合を間近で見る機会が多かった【ダビド・シルバ】は刺激を受けたと思います。
その中心メンバーが【パブロ・アイマール】と【ガイスカ・メンディエタ】です。
【アイマール】からはボールテクニックやドリブル、【メンディエタ】からは正確なキックとサイドからのゲームメークを吸収しました。
【ダビド・シルバ】が背番号21にこだわるのは、尊敬する【アイマール】が移籍する時に直々に引き継いでくれるように指名されたからだと言われています。
チームのエースに指名されたのと同義です。
「バレンシア」時代の【ダビド・シルバ】の相棒は【ダビド・ビジャ】です。
偶然か必然か同じ「ダビド」です。
優秀な「ストライカー」が優秀な「パサー」を育てるのか、優秀な「パサー」が優秀な「ストライカー」を育てるのかわかりませんが、このコンビはクラブでもスペイン代表でも活躍します。
【パブロ・アイマール】【ガイスカ・メンディエタ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
デ・ブライネとの出会い【マンチェスター・シティ】
Embed from Getty Images【ダビド・シルバ】は2010年にバレンシアから「マンチェスター・シティ」に移籍します。
今は世界最高クラブの一つとしてあげられる「マンチェスター・シティ」ですが、当時はプレミアリーグの中位をいったりきたりのチームでした。
2010年はUAEのオーナーの資金力を武器に【ダビド・シルバ】以外にも【ヤヤ・トゥーレ】、【ジェームズ・ミルナー】など中盤の実力者が加入します。
監督は【ロベルト・マンチーニ】です。
【ロベルト・バッジョ】に隠れた偉大なファンタジスタです。
【ダビド・シルバ】もファンタジスタなので「マンチーニ監督」との相性もバッチリです。
まずは挨拶代わりにFAカップを加入1シーズン目で獲得します。
そして2シーズン目に【セルヒオ・アグエロ】が加入しチームの勢いは増し、【ダビド・シルバ】にとっても「マンチェスター・シティ」にとってもビッグタイトルを手に入れます。
それまではマンチェスターのクラブといえば「マンチェスター・ユナイテッド」が圧倒的に有名かつ人気のあるクラブでした。
それがこの年を境に逆転することになるとは思いもよりませんでした。
【ダビド・シルバ】【セルヒオ・アグエロ】などの攻撃陣の爆発と、【ヤヤ・トゥーレ】【バンサン・コンパニ】の守備陣の奮闘がありました。
最終節までもつれた「マンチェスター・シティ」と「マンチェスター・ユナイテッド」の争いは同じ勝ち点で終わります。
勝ち点が同じ場合、得失点差で決着がつくのですが、マンチェスター・シティが上回りプレミアリーグ初優勝します。
プレミアリーグの覇者となった決め手は、得点を取るときには取り、無駄な失点をしない攻守のバランスだったのかもしれません。
【ダビド・シルバ】の「マンチェスター・シティ」の冒険はまだ続きます。
2016年に転機が訪れます。
【ジョゼップ・グアルディオラ】監督の就任です。
Embed from Getty Images新監督の場合、ほとんどの場合は自分の戦術を理解している選手を昔指揮したチームから獲得するのが常なのですが違いました。
【ダビド・シルバ】がいるので問題ないと判断したのだと思います。
さらに2015年加入の【ケビン・デ・ブライネ】とコンビを組ませれば、かつての教え子である【シャビ・エルナンデス】と【アンドレス・イニエスタ】に勝るとも劣らないと思ったのかもしれません。
少しずつ熟成したチームは【グアルディオラ】監督就任3年目で、プレミアリーグ、リーグカップ、FAカップの国内3冠を成し遂げます。
【ダビド・シルバ】が所属していた時は唯一チャンピオンズリーグのタイトルは取れませんでした。
しかし、【ダビド・シルバ】の隣でプレーし、勝利の魂を引き継いだ【ケビン・デ・ブライネ】が中心となり「マンチェスター・シティ」は翌シーズンにチャンピオンズリーグも優勝します。
【ロベルト・バッジョ】【ジョゼップ・グアルディオラ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
久保建英との出会い【レアルソシエダ】
Embed from Getty Images【ダビド・シルバ】の最後の所属クラブは「レアル・ソシエダ」です。
そして【久保建英】と出会います。
結果としてコンビを組んだのは1シーズンでしたが、【久保建英】にとってはかけがえのない経験ができました。
ちなみに【久保建英】はバルセロナのラ・マシア時代のトップチームに【シャビ・エルナンデス】【アンドレス・イニエスタ】【セスク・ファブレガス】がいたため、「クアトロ・フゴーネス」の4人全員を間近で見たこととなります。
ちなみのちなみに【久保建英】のレアル・マドリー時代のトップチームの監督は【ジネディーヌ・ジダン】、セカンドチームの監督は【ラウル・ゴンサレス】でしたので、レンタル移籍しなければ、その二人から薫陶を受けたかもしれません。
話がそれました。
【ダビド・シルバ】のプレーと立ち振舞いが【久保建英】の覚醒の一端を担ったのは間違いありません。
かつて【パブロ・アイマール】から【ダビド・シルバ】が影響をうけたように。
【ジネディーヌ・ジダン】【ラウル・ゴンサレス】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
まとめ
Embed from Getty Imagesいかがでしたでしょうか。
【ダビド・シルバ】は代表チームでもクラブチームでも圧倒的なテクニックと戦術眼で活躍しました。
最後は怪我で無念の引退となりましたが、1年間【久保建英】とプレーしたことは日本サッカーにおいて宝です。
ブルーロックではないですが、プレースタイルが近い世界最高峰のプレーヤーと一緒のピッチに立つことで、能力はさらに覚醒します。
ありがとう【ダビド・シルバ】。
ゆっくり体を休めてください。
【ダビド・シルバ】の魅力がうまく語れたかはわかりませんが、なつかしさや興味がわいた皆様は、実際のプレーをみていただければ幸いです。
次回予告
次回は【ミシェル・プラティニ】です。
Embed from Getty Imagesここまでお付き合いしてくださった皆様にサッカー本と漫画の紹介をします。
僕が読んで気に入ったものだけを厳選していますので、興味のある皆様はポチっとお願いします。
サッカーをプレーする皆様はこちら
サッカーを指導する皆様はこちら
体の動かし方を理屈で理解したい皆様はこちら
しなやかな体を手に入れたい皆様はこちら
サッカーの戦術マニアはこちら
世界のサッカー小僧のバイブル
ファンタジスタの見える景色を知る漫画
生きる道を模索する青春漫画
監督視点の漫画と思いきや選手の成長漫画
プロを目指す選手のもがき苦しみつつも楽しむ様子を描いた漫画
ストライカー育成漫画
コメント