どうも、サッカー大好きおっさんのじょのれんです。
今回紹介する伝説のサッカー選手はドイツの【フィリップ・ラーム】です。
Embed from Getty Images「フィリップ・ラームってウイイレ、イーフットボール、サカつくなどのサッカーゲームでレジェンド枠でよくでてくるけどどんな選手だったの?」
「フィリップ・ラームの代表チームやクラブチームでの活躍を面白おかしく教えて!!」
と思ったあなたへお届けします。
この記事を読んでいただければ、【フィリップ・ラーム】のプレースタイルと数値化された6つの能力(オフェンス、ディフェンス、テクニック、パワー、スピード、スタミナ)を知ることが出来ます。
さらに代表チームとクラブチームそれぞれのパートに分けて活躍を知ることでファンになること間違いなしです。
選手プロフィールと下記3つを軸に語っていきますので、5分ほどお時間をください。
- プレースタイルと能力【パラメータ】
- キャプテンとしてワールドカップ優勝へ導く【代表チーム】
- 6人の名将と歩み稀代のサイドバックが産まれる【クラブチーム】
四の五の言わずに実際のプレー動画を見たい皆様はこちらからどうぞ。
プレーを見た後で良いので、記事を読んでいただければ幸いです。
選手プロフィール
- 名前:フィリップ・ラーム
- 国籍:ドイツ
- 生年月日:1983年11月11日
- 身長・体重:170cm66kg
- 利き足:右足
- ポジション:ディフェンダー、ミッドフィルダー
- 代表歴:113試合(5得点)
- ワールドカップ出場:2006年、2010年、2014年
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』フィリップ・ラーム
年 | クラブ | 出場 | (得点) |
2001-2003 | バイエルン・ミュンヘンII | 63 | (3) |
2002-2017 | バイエルン・ミュンヘン | 332 | (12) |
2003-2005 | →シュトゥットガルト (Loan) | 53 | (2) |
通算 | 448 | (17) |
プレースタイルと能力【パラメータ】
Embed from Getty Images【フィリップ・ラーム】の能力を表すパラメータがこちらです。
- オフェンス:15
- ディフェンス:15
- テクニック:16
- パワー:14
- スピード:17
- スタミナ:19
- 総合力:96
出典: WORLD CLUB Champion Football セガ
【フィリップ・ラーム】のプレースタイルは一言では語れません。
パラメータを見ていただければわかりますが、すべての項目がハイレベルだからです。
守備もでき攻撃もできスタミナもあります。
本職がサイドバックでありながら、アンカー、ボランチ、インサードハーフなど中盤でもプレーも全く苦にしません。
さらにキャプテンシーもあります。
身長170cmでこれだけのことができるのだから、感服するしかりません。
キャプテンとしてワールドカップ優勝へ導く【代表チーム】
地獄を味わった2006年ドイツワールドカップ
Embed from Getty Images【フィリップ・ラーム】はドイツ代表として3度ワールドカップに出場しています。
最初のワールドカップは母国で行われた2006年ドイツワールドカップです。
初戦のコスタリカ戦でいきなりみせます。
開始6分で右足から右サイドネットにミドルシュートを突き刺しました。
地元チームの初戦はプレッシャーがかかり、苦戦する試合が多いのですが、そのプレッシャーをいとも簡単にほどきました。
2試合目のポーランド戦でもマン・オブ・ザ・マッチの活躍を見せ【フィリップ・ラーム】ここにありでした。
決勝トーナメントでは【ヘンリク・ラーション】【ズラタン・イブラヒモビッチ】がいるスウェーデン、【フアン・ロマン・リケルメ】【カルロス・テベス】がいるアルゼンチンをくだし、準決勝に進出します。
準決勝は優勝することとなるイタリアと対戦します。
延長までもつれた試合はくしくも、同じ左サイドバックの【ファビオ・グロッソ】に決められます。
【フィリップ・ラーム】は美しい放物線が描かれたシュートを呆然と見ることしかできませんでした。
【フィリップ・ラーム】にとってもドイツ国民にとっても「ドーハの悲劇」なみの悲しきゴールです。
この悔しさが糧になるのもサッカーです。
【ヘンリク・ラーション】【ズラタン・イブラヒモビッチ】【フアン・ロマン・リケルメ】【カルロス・テベス】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
またしても地獄を味わったユーロ2008
Embed from Getty Images【フィリップ・ラーム】はユーロ2008に出場しました。
この大会はスペインの黄金時代の幕開けとして記憶されています。
特にクアトロ・フゴーネス(4人の創造者)と呼ばれた4人を中心としたパスサッカーは度肝を抜かれました。
【シャビ・エルナンデス】【アンドレス・イニエスタ】【ダビド・シルバ】【セスク・ファブレガス】が並び立つのは規格外でした。
そんななかドイツ代表は紆余曲折あり準決勝に進出します。
ワールドカップで負けた準決勝です。
ここで見せるのが【フィリップ・ラーム】です。
【フィリップ・ラーム】はミスから失点にからみますが、1得点1アシストの活躍でマン・オブ・ザ・マッチになり決勝に導きます。
しかし、決勝で悲劇に見舞われます。
前半33分に【フィリップ・ラーム】と【イェンス・レーマン】の連携ミスにより【シャビ・エルナンデス】のスルーパスから【フェルナンド・トーレス】がゴールを決めます。
さらに負傷し、失意のまま交代し挽回の機会も失われます。
結果、これが決勝点となりまたも地獄を味わいます。
この悔しさが糧になるのもサッカーです。
【シャビ・エルナンデス】【ダビド・シルバ】【セスク・ファブレガス】【フェルナンド・トーレス】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
みたび地獄を味わった2010年南アフリカワールドカップ
Embed from Getty Images【フィリップ・ラーム】の2度目のワールドカップは2010年南アフリカワールドカップです。
予選では唯一全試合フル出場で本大会出場に貢献します。
さらに【ミヒャエル・バラック】が負傷し、本大会出場ができなくなったため【フィリップ・ラーム】がキャプテンになります。
ワールドカップにおけるドイツ代表最年少キャプテンの誕生です。
グループリーグを2勝1敗で首位突破します。
決勝トーナメントは強豪国との連戦です。
ベスト16でまずイングランド代表と戦います。
キャプテン【スティーブン・ジェラード】や【フランク・ランパード】【ウェイン・ルーニー】などが主力でいたにも関わらず、ドイツ代表は4対0で一蹴します。
一難去ってまた一難。
準々決勝はアルゼンチン代表と戦います。
【ディエゴ・マラドーナ】監督のもと【リオネル・メッシ】が10番として君臨していますが、ドイツ代表は4対0で一蹴します。
準決勝はユーロ2008の決勝で敗れたスペイン代表です。
リベンジの機会でしたが【カルレス・プジョル】にゴールを決められ、またしても1対0で負けます。
この悔しさが糧になるのもサッカーです。
【ミヒャエル・バラック】【スティーブン・ジェラード】【フランク・ランパード】【ウェイン・ルーニー】【カルレス・プジョル】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
2014年ブラジルワールドカップ
Embed from Getty Images【フィリップ・ラーム】の3度目のワールドカップは2014年ブラジルワールドカップです。
リベンジを果たすには優勝しかありません。
グループリーグを2勝1分けで首位突破します。
ベスト16ではアルジェリアを延長戦の末2対1で振り切ります。
ベスト8ではフランスを1対0で逃げ切り鬼門の準決勝へ進出します。
相手は地元ブラジル。
2002年日韓ワールドカップ決勝以来の2回目の対戦です。
ワールドカップの七不思議の一つで、強豪国のブラジル対ドイツは長い歴史を紐解いても2回しかありません。
ブラジルにとって不運なことにエース【ネイマール】が準々決勝で負傷してしまい準決勝には出場できません。
それでもブラジルがブラジルであるためには負けは許されません。
お互いの意地をかけた戦いは思いもよらぬ展開となります。
完全アウェイの中、前半でドイツが5対0というスコアを叩き出します。
最終的には7対1となり「ミネイロンの惨劇」と後世まで語り継がれることとなります。
ここで浮足立たないのがドイツ代表です。
とくに【フィリップ・ラーム】は3度悲劇を味わっているため、油断することなくチームを引き締めます。
歴史が人をつくるとはまさにこのことです。
決勝の相手は因縁の相手アルゼンチン代表。
3度目の決勝でここまで1勝1敗。
【リオネル・メッシ】が初戴冠なるかと注目された一戦。
ドイツ攻勢で進みつつもアルゼンチンもカウンターで盛り返す。
しかし得点はどちらも奪えず0対0のまま延長戦へ。
【フィリップ・ラーム】にとっては2006年ワールドカップ以来の決勝の延長戦。
決勝点は途中交代の【マリオ・ゲッツェ】が決めます。
キャプテン【フィリップ・ラーム】は悲願のワールドカップをかかげました。
【フィリップ・ラーム】にとって2006年から代表を引退する2014年まで師事した「ヨアヒム・レーヴ監督」とともにいろいろな経験をした結果です。
「ヨアヒム・レーヴ監督」が名将になった瞬間です。
悔しさの糧がここで報われました。
6人の名将との歩み【クラブチーム】
フェリックス・マガト【シュトゥットガルト&バイエルン】
Embed from Getty Images【フィリップ・ラーム】はドイツの名門【バイエルン・ミュンヘン】のユース育ちで引退するまで所属します。
しかし、名もであるがゆえに選手層が厚く「シュトゥットガルト」にレンタル移籍します。
そこで出会ったのが「フェリックス・マガト監督」です。
いきなり鬼軍曹です。
のちに【長谷部誠】とともに「ヴォルフスブルク」でブンデスリーガを制覇する名将です。
プロの初期段階で「マガト監督」と出会ったのは【フィリップ・ラーム】にとっては幸いだったのかもしれません。
これより苦しい練習はないからです。
攻守に最後まで走り抜くスタミナと精神力の土台をこの時期に獲得したのは【フィリップ・ラーム】のキャリアでとても重要です。
ちなみにレンタル移籍から戻ったバイエルン・ミュンヘンでも「マガト監督」と共闘します。
オットマー・ヒッツフェルト【バイエルン】
Embed from Getty Images【フィリップ・ラーム】の二人目の名将との出会いは「オットマー・ヒッツフェルト監督」です。
ドルトムントとバイエルン・ミュンヘンでチャンピオンズリーグを制した、ドイツ屈指の名将です。
国内リーグと国内カップを制し、チャンピオンズリーグもベスト4と躍進します。
攻守ハイレベルの【マティアス・ザマー】【ローター・マテウス】【ルシオ】をリベロで使いこなした監督です。
【フィリップ・ラーム】も攻守ハイレベルのため、どちらかにかたよらず両面で成長した時期であるのかもしれません。
【マティアス・ザマー】【ローター・マテウス】【ルシオ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
ユップ・ハインケス【バイエルン】
Embed from Getty Images【フィリップ・ラーム】の三人目の名将との出会いは「ユップ・ハインケス監督」です。
レアル・マドリードとバイエルン・ミュンヘンでチャンピオンズリーグを制した、ドイツ屈指の名将です。
【フィリップ・ラーム】がチャンピオンズリーグを獲得したのはユップ・ハインケス監督時代です。
2011−2012年シーズンは決勝でチェルシーにPK戦で敗退します。
2012−2013年シーズンで2年連続ファイナルに進み、国内のライバルである「ドルトムント」を倒しビッグイヤーを手にします。
ルイス・ファン・ハール【バイエルン】
Embed from Getty Images【フィリップ・ラーム】の四人目の名将との出会いは「ルイス・ファン・ハール監督」です。
アヤックスでチャンピオンズリーグを制した、オランダ屈指の名将です。
2009-2010年シーズンは決勝でインテルに敗退します。
ファン・ハール監督がバルセロナを率いていた時代はアヤックス出身者を集めすぎましたが、バイエルン・ミュンヘンではPSV出身の【アリエン・ロッベン】を重宝しました。
【フィリップ・ラーム】との相性も抜群で右サイドは盤石です。
唯一の欠点は【アリエン・ロッベン】が怪我がちなところですが、【フィリップ・ラーム】の鉄人ぶりでカバーしたので、ある意味補完関係だったのかもしれません。
【アリエン・ロッベン】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
ジョゼップ・グアルディオラ【バイエルン】
Embed from Getty Images【フィリップ・ラーム】の五人目の名将との出会いは「ジョゼップ・グアルディオラ監督」です。
バルセロナとマンチェスター・シティでチャンピオンズリーグを制した、スペイン屈指の名将です。
ブンデスリーガ3連覇を果たしましたがチャンピオンズリーグは3シーズン連続ベスト4と一歩届きませんでした。
このとき【フィリップ・ラーム】は戦術的に進化を遂げます。
基本ポジションはサイドバックでありながら、アンカーでありボランチでありインサイドハーフになります。
偽サイドバックの誕生に立ち会っています。
実は【グアルディオラ】は選手時代に「ファン・ハール監督」の指導を受けています。
【フランク・ライカールト】【フランク・デ・ブール】【ロナルド・デ・ブール】【クラレンス・セードルフ】など様々なハイレベルのポリバレントの選手を育てています。
そして【フィリップ・ラーム】は「ファン・ハール監督」の指導も受けています。
難解な戦術を提示した「グアルディオラ監督」だが【フィリップ・ラーム】がそれを消化できたのは様々な監督との出会いがあったからだと思います。
【ジョゼップ・グアルディオラ】【フランク・ライカールト】【フランク・デ・ブール】【ロナルド・デ・ブール】【クラレンス・セードルフ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
カルロ・アンチェロッティ【バイエルン】
Embed from Getty Images【フィリップ・ラーム】の六人目の名将との出会いは「カルロ・アンチェロッティ監督」です。
ACミランとレアル・マドリードでチャンピオンズリーグを制した、イタリア屈指の名将です。
欧州5大リーグである「イタリア」「イングランド」「フランス」「スペイン」「ドイツ」すべてでリーグ優勝をしています。
2023−2024年シーズンにもチャンピオンズリーグを制した生ける伝説です。
【フィリップ・ラーム】が師事した唯一のイタリア人監督でもあります。
ちなみに6人の名将が獲得したチャンピオンズリーグ優勝回数は13回です。
【フィリップ・ラーム】は名将に囲まれた選手生活だったと言えます。
まとめ
Embed from Getty Imagesいかがでしたでしょうか。
【フィリップ・ラーム】はドイツ代表やクラブチームで7人の名将に出会い、革命児になりました。
身長170cmということを考えると日本代表にひとつの指針を示す選手とも言えます。
現在の日本代表では【旗手怜央】が近いです。
本人が希望するか否かはわかりませんが、左サイドバックで起用すればなにか生まれるかと思います。
【冨安健洋】もアーセナルで右も左もサイドバックをしながらセンターバックもできます。
アンカーもできる能力があるため、今後の伸びしろはえげつないです。
【フィリップ・ラーム】のようなサイドバックの革命児が産まれたら、日本代表のワールドカップ優勝は近くなるかもしれません。
【フィリップ・ラーム】の魅力がうまく語れたかはわかりませんが、なつかしさや興味がわいた皆様は、実際のプレーをみていただければ幸いです。
次回予告
次回は【長谷部誠】です。
Embed from Getty Imagesここまでお付き合いしてくださった皆様にサッカー本と漫画の紹介をします。
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