どうも、サッカー大好きおっさんのじょのれんです。
今回紹介する好きなサッカー選手はドイツの【マティアス・ザマー】です。
【ザマー】のすごいぞポイントは3つあります。
- フォアリベロ
- 皇帝の系譜
- 東ドイツ出身
すごいぞポイント3つを軸に語っていきますので、しばしお付き合いください。
選手プロフィール
- 名前:マティアス・ザマー
- 国籍:ドイツ
- 生年月日:1967年9月5日
- 身長・体重:181cm75kg
- 利き足:右足
- ポジション:DF(ディフェンダー)、MF(ミッドフィルダー)
- 主な所属チーム:ディナモ・ドレスデン、シュトゥットガルト、ドルトムント
- 代表歴:23試合(6得点)※東ドイツ
- 代表歴:51試合(8得点)※統一ドイツ
- ワールドカップ出場:1994年
年 | クラブ | 出場 | (得点) |
---|---|---|---|
1985-1990 | ディナモ・ドレスデン | 102 | (39) |
1990-1992 | シュトゥットガルト | 63 | (20) |
1992-1993 | インテル・ミラノ | 11 | (4) |
1993-1999 | ドルトムント | 115 | (21) |
出会い
【ザマー】との出会いは、1996-1997年のシーズンと記憶しています。
チャンピオンズリーグ優勝チームは、1995年からアヤックス→ユベントス→ドルトムントと推移します。
- 1994-1995年決勝:◎アヤックスvsACミラン
- 1995-1996年決勝:◎ユベントスvsアヤックス
- 1996-1997年決勝:◎ドルトムントvsユベントス
前年優勝のユベントスに【ジダン】【インザーギ】が加わり、連覇までもう少しだったところを打ち砕いたのが【ザマー】率いるドルトムントです。
ドルトムントの試合はいつも、「ここにも【ザマー】」、「あそこにも【ザマー】」とポジションが不明なほど神出鬼没なので、ビックリしました。
すごいぞポイント3つ
フォアリベロ
【ザマー】のプレースタイルの最大の特徴は「リベロ」になります。
リベロとは「マークする選手がおらず、自由な守備をし積極的に攻撃する」選手を指します。
【ザマー】を知る前のリベロは、アジアの壁【井原正巳】選手、ACミランの【フランコ・バレージ】、アヤックスの【ダニー・ブリント】しか知りませんでした。
どちらかと言うと守備に重きをおいて、機を見て前線に攻め上がることをリベロと思っていました。
比率でいうと、「守備8割、攻撃2割」のイメージです。
その概念を覆したのが【ザマー】です。
上記3人を含め通常リベロは、他のディフェンダーがマークを振り切られたときのために、どちらかと言うとディフェンスラインの後ろでカバーするポジションをとります。
しかし、【ザマー】はディフェンスラインの前にポジションを取り、「ゲームメーク」、「カバーリング」、「前線への飛び出し」をいとも簡単にこなします。
ディフェンスラインの前にポジションどりすることから「フォアリベロ」と呼ばれました。
イメージとしては、現在の【長谷部誠】選手が重なります。
2020年シーズンまではリベロ、2021年シーズンはフォアリベロになります。
皇帝の系譜
【ザマー】は皇帝と呼ばれていました。
ドイツ代表の「皇帝の系譜」は、即ち「リベロの系譜」と置き換えても差し支えないかと思います。
- 【フランツ・ベッケンバウアー】1972年欧州選手権、1974年ワールドカップ
- 【ローター・マテウス】1980年欧州選手権、1990年ワールドカップ
- 【マティアス・ザマー】1996年欧州選手権
【ベッケンバウアー】、【マテウス】、【ザマー】はいずれも欧州選手権を制しており、【ザマー】のみワールドカップを制しておりません。
ただし、攻撃的選手が受賞しやすいと言われているバロンドールを【ザマー】を含め3人共に受賞しています。
【ザマー】以降に、これぞリベロと言われる選手はほとんどいません。ただ1人をのぞいて。
それは日本が誇る【長谷部誠】選手です。
全員に共通するのが、元々が攻撃的選手であり年齢とともにポジションを変えています。
さらに統率力が尋常じゃないことも共通です。
脱線しますが、バルセロナに所属するオランダの【フレンキー・デ・ヨング】は、若いながらもこの系譜につながる能力はあるため、統率力を身につけて新皇帝になってほしいです。
東ドイツ出身
【ザマー】は東ドイツのドレスデン出身です。
【ザマー】が生まれた当時は、ドイツは西ドイツと東ドイツに分断されていました。
ちなみに、キャプテン翼に登場するシュナイダーくんは、西ドイツ代表として描かれています。
1989年ベルリンの壁が崩壊され、ドイツが統一されサッカーの代表チームも統一されることとなります。
リーグも別々であったことから、西ドイツと東ドイツの間では選手の実力も当然差がありましたが、その中からドイツの統一代表に東ドイツから最初に呼ばれた選手が【ザマー】です。
【ミヒャエル・バラック】や【トニ・クロース】が東ドイツ出身として有名です。
補足:東ドイツの思い出
海外での試合観戦は、2006年ワールドカップでアルゼンチン対メキシコが初めてです。
ベルリンを拠点として滞在しており、試合会場は元東ドイツの「ライプツィヒ」でした。
ワールドカップ期間中は、サッカーチケットが切符がわりとなり、ドイツ国内の公共交通機関がフリーパスでした。
試合以外の日にフィリーパスの電車を利用し観光しようとしたところ、逆方向の電車に乗ってしまい、明らかに観光名所ではないところの終点まで行きました。
駅から見える景色はビル群でもなく、歴史ある建造物がありそうな雰囲気でもなく、ただただ田舎の風景が広がっていた記憶があります。
ベルリンでは片言英語で通じていましたため、終点駅にいた男性にも片言英語で話しかけましたが、全く通じませんでした。
地図を指差し「ここにいきたい」を必死にアピールしたら「この電車に乗ったらいいよ」と答えてくれました。(実際は答えていませんが、そんな気がしました。)
「ダンケシェーン」と少しはにかみながらお礼をいったことは、今となっては良い思い出です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
【ザマー】の魅力がうまく語れたかはわかりませんが、なつかしさや興味がわいた皆様は、実際のプレーをみていただければ幸いです。
最後に【ザマー】にキャッチフレーズをつけます。
エンペラータイム
【ザマー】はフォアリベロとしてディフェンスラインを統率し、ゲームをコントロールするだけでなく、状況把握能力を活かし時間もコントロールします。
【ザマー】が時にはフォワードの位置まで攻め上がり、シュートを決めているときは、ハンターハンターのクラピカではないですが、エンペラータイムが発動しているのではないかと睨んでいます。
その瞬間は、敵も味方も【ザマー】の時の中で操られているのかも知れません。
次回予告
次回は【ロナウジーニョ】です。
お楽しみにしてください、またね。
ここまでお付き合いしてくださった皆様にサッカー本と漫画の紹介をします。
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