どうも、サッカー大好きおっさんのじょのれんです。
今回紹介する伝説のサッカー選手はスペインの【カルレス・プジョル】です。
Embed from Getty Images「カルレス・プジョルってウイイレ、イーフットボール、サカつくなどのサッカーゲームでレジェンド枠でよくでてくるけどどんな選手だったの?」
「カルレス・プジョルの代表チームやクラブチームでの活躍を面白おかしく教えて!!」
と思ったあなたへお届けします。
この記事を読んでいただければ、【カルレス・プジョル】のプレースタイルと数値化された6つの能力(オフェンス、ディフェンス、テクニック、パワー、スピード、スタミナ)を知ることが出来ます。
さらに代表チームとクラブチームそれぞれのパートに分けて活躍を知ることでファンになること間違いなしです。
選手プロフィールと下記3つを軸に語っていきますので、5分ほどお時間をください。
- プレースタイルと能力【パラメータ】
- ユーロとワールドカップ優勝し名実ともに無敵艦隊【代表チーム】
- バルセロナ一筋で黄金期を築く【クラブチーム】
四の五の言わずに実際のプレー動画を見たい皆様はこちらからどうぞ。
プレーを見た後で良いので、記事を読んでいただければ幸いです。
選手プロフィール
- 名前:カルレス・プジョル
- 国籍:スペイン
- 生年月日:1978年4月13日
- 身長・体重:178cm80kg
- 利き足:右足
- ポジション:ディフェンダー
- 代表歴:100試合(3得点)
- ワールドカップ出場:2002年、2006年、2010年
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』カルレス・プジョル
プレースタイルと能力【パラメータ】
Embed from Getty Images【カルレス・プジョル】の能力を表すパラメータがこちらです。
- オフェンス:10
- ディフェンス:18
- テクニック:13
- パワー:17
- スピード:17
- スタミナ:18
- 総合力:93
出典: WORLD CLUB Champion Football セガ
【カルレス・プジョル】は闘争心むき出しのディフェンダーです。
闘争心むき出しの選手は、逆に言うとチームの勝利に貪欲で自己犠牲あふれる選手とも言えます。
【エドガー・ダーヴィッツ】しかり。
【ジェンナーロ・ガットゥーゾ】しかり。
【戸田和幸】しかり。
ちなみにリーガ・エスパニョーラでフェイスガードをつけて初めてプレーした選手は誰あろう【プジョル】です。
激しさ一辺倒のプレースタイルと思いきや、実はポジショニングやコーチングも一流です。
キャプテンシーについても特筆すべきものがあります。
バルセロナで2002年から2014年までキャプテンをつとめたことが何よりの証拠です。
90分間味方を鼓舞し続ける姿は、ファンは歓喜し敵は畏怖します。
【エドガー・ダーヴィッツ】【ジェンナーロ・ガットゥーゾ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
ユーロとワールドカップ優勝し名実ともに無敵艦隊【代表チーム】
不完全燃焼の2002年日韓ワールドカップ
Embed from Getty Images【カルレス・プジョル】はスペイン代表として3度ワールドカップに出場しています。
一度目は2002年日韓ワールドカップです。
【イエロ】【ラウル】【カシージャス】【モリエンテス】など「レアル・マドリード」中心のチームだった印象があります。
「バルセロナ」からは【プジョル】【ルイス・エンリケ】【シャビ・エルナンデス】の3人でした。
それもそのはずですが、バルセロナのレギュラーは多国籍となっておりスペイン人のレギュラーが実質上記の3人しかいなかったからです。
グループリーグは3連勝で突破します。
ベスト16はアイルランドと戦い、PK戦までもつれ込み勝利します。
ベスト8では開催国の韓国と戦います。
VARがなかった時代のため、2つのゴールが審判によって取り消されます。
ホームアドバンテージがあったのかなかったのかは藪の中です。
そんななかでも延長も合わせて、【プジョル】を中心に120分間集中力を失わず、無失点におさえたディフェンダー陣は評価に値します。
最後は、PK戦で敗れて大会をあとにすることとなります。
【ラウル】【カシージャス】【シャビ・エルナンデス】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
王者の風格を味わった2006年ドイツワールドカップ
Embed from Getty Images【カルレス・プジョル】は2度目のワールドカップに出場します。
スペインはグループリーグ3連勝で首位通過しましたが、ベスト16の相手はラストダンスの【ジダン】率いる「フランス」になりました。
フランスがグループリーグ2位になったがゆえにベスト16での激突です。
【ダビド・ビジャ】が先制点を決め、【リベリー】の得点で追いつかれ1対1で終盤を迎えます。
均衡を破ったのが、【ヴィエラ】でとどめをさしたのが【ジダン】でした。
スペインがビッグタイトルを取るには欧州の列強を倒し続けないことを痛感した1戦です。
【ジダン】【ヴィエラ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
スペイン黄金時代の幕開けユーロ2008
Embed from Getty Images【カルレス・プジョル】は2006年ドイツワールドカップの2年後にリベンジの機会が訪れます。ユーロ2008です。
この大会でスペインは画期的な戦術を披露します。
その戦術は4人の司令塔を同時に起用し、クアトロ・フゴーネス(4人の創造主)と呼ばれました。
「船頭多くして船山に登る」と言われるように、ありえない戦術です。
事実、日本の黄金のといわれ【ジーコ】が理想としていた【中田英寿】【中村俊輔】【稲本潤一】の中盤は2006年ドイツワールドカップで花開くことなく、グループリーグで敗退しました。
スペインは少しアレンジしました。フォーメーション的に4141にし、1つ目の1にアンカーとして守備職人、2つ目の1にはポストプレーができるセンターフォワードの【フェルナンド・トーレス】を置きました。
そしてその間に【アンドレス・イニエスタ】【シャビ・エルナンデス】【セスク・ファブレガス】【ダビド・シルバ】の4人を横並びで配置します。
中盤に目がいきがちですが、鉄壁の守備があるからこそとも言えます。
それが、【プジョル】であり【カシージャス】です。
グループリーグは3連勝で首位通過します。
トーナメント初戦のベスト8の相手は、2006年ドイツワールドカップ優勝国の「イタリア」です。
【ブッフォン】が健在でスペインは得点できませんでしたが、スペインも【プジョル】を中心に無失点でおさえPK戦までもつれこみます。
5人目のキッカー【セスク】が決めてベスト4へ進出します。
準決勝でロシアを倒し、決勝は勝負強さでは欧州ナンバーワンのドイツです。
シルバーコレクターと呼ばれたドイツの【ミヒャエル・バラック】も喉から手が出るほどほしいタイトルです。
スペインの【フェルナンド・トーレス】がゴールを決め1対0で勝利し、1964年以来のビッグタイトルを44年ぶりに戴冠します。
クラブで数々のタイトルを獲得した【プジョル】も代表では初タイトルになります。
無敵艦隊によるスペイン黄金時代の幕開けと言っていいでしょう。
【ジーコ】【中田英寿】【中村俊輔】【フェルナンド・トーレス】【セスク】【ダビド・シルバ】【ブッフォン】【ミヒャエル・バラック】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
悲願の優勝をなしとげた2010年南アフリカワールドカップ
Embed from Getty Images【カルレス・プジョル】にとってもスペイン代表にとってもワールドカップ優勝は悲願です。
ユーロ2008の優勝メンバーもそろっており、メンバーは全盛期を迎えているため、ある意味最初で最後のチャンスかも知れません。
当時も今もスペイン代表の主力メンバーは「バルセロナ」と「レアルマドリード」の2チームです。
初戦の先発は11人中8人がその2チームから選ばれました。
【プジョル】と【カシージャス】のバンディエラが共闘し、不穏な雰囲気はありませんでした。
しかし、初戦でいきなりスイスに敗れ崖っぷちに追い込まれます。
ヴィッセル神戸にも在籍した【ダビド・ビジャ】の活躍により残り2戦を勝利し、2勝1敗でなんとかグループリーグを首位で通過します。
ここから世界の列強国との真の戦いが始まります。
ベスト16はイベリア半島ダービーとなる「ポルトガル」との戦いです。
【プジョル】を中心に【クリスティアーノ・ロナウド】を完封し、1対0で勝利します。
ベスト8の相手はパラグアイです。
日本がPK戦で負けていなかったら、ベスト8でスペインと激突していました。
たらればはありませんが、日本サッカーの歴史の針が違う動きをしていたかもしれません。
この試合も鉄壁の守備陣が完封し、1対0で勝利します。
準決勝の相手はワールドカップではめっぽう強いドイツです。
この壁を破らない限りスペインのワールドカップ優勝はありえません。
0対0のまま試合終盤になります。
均衡を破ったのは今大会絶好調の【ビジャ】ではなく【プジョル】です。
苦楽を共にしたバルセロナのチームメイト【シャビ】のコーナーキックを【プジョル】がヘディングで合わせ、1対0で勝利します。
初優勝をかけた決勝戦の相手は「オランダ」です。
アヤックス好きの僕としては、オランダカルテット【スナイデル】【ファン・デル・ファールト】【ロッベン】【ファン・ペルシー】がいるオランダを応援していたことは内緒です。
話を戻し決勝戦。
試合は0対0で終盤までもつれ、延長に入っても0対0が続きます。
PK戦がちらつきはじめた後半11分に【セスク】のパスに【イニエスタ】が反応します。
どちらもバルセロナユース出身で【プジョル】の後輩です。
【イニエスタ】のボレーシュートはゴールに吸い込まれ、スペインの初優勝の決勝点となり1対0で勝利します。
結果、決勝トーナメント以降の4試合すべて1対0で勝利し、イタリアも真っ青の「ウノゼロ伝説」が完成します。
スペインワールドカップ初優勝の偉業に【プジョル】がその中心にいたのは間違いない事実として刻まれます。
【スナイデル】【ファン・デル・ファールト】【ロッベン】【ファン・ペルシ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
バルセロナ一筋で黄金期を築く【クラブチーム】
デビュー【バルセロナ】
Embed from Getty Images【カルレス・プジョル】はバルセロナ一筋です。
17歳でバルセロナの下部組織「ラ・マシア」に入寮してから、引退するまでバルセロナ以外のチームに所属したことは一度たりともありません。
レンタル移籍すらありません。
ポジションの変動も興味深いものがあります。
サッカーをやり始めた地元クラブ時代はゴールキーパーでした。
肩の怪我からゴールキーパーからフォワードに転向します。
「ラ・マシア」に入寮した時に守備的ミッドフィルダーに転向します。
バルセロナのスカウト陣は守備能力に【プジョル】の真骨頂を感じたと推測されますので、慧眼恐るべしです。
サイドハーフも経験後、バルセロナBに昇格後は右サイドバックに転向します。
結果的に【プジョル】はゴールキーパーからフォワードまでほぼほぼ全ポジションを経験することとなります。
【プジョル】がトップデビューをしたときの監督はアヤックスをチャンピオンズリーグ優勝に導いた名将「ファン・ハール監督」です。
【クライファート】【コクー】【フランク・デ・ブール】などオランダ人と【グアルディオラ】【ルイス・エンリケ】などのスペイン人、【フィーゴ】【リバウド】などの攻撃にアクセントをつける選手など多士済々のメンバーがいる時でした。
右サイドバックの【プジョル】はガンガンオーバーラップするタイプではないため、独力で突破できる【フィーゴ】とも相性が良かったです。
くしくも1年後にバルセロナの最大のライバルレアル・マドリードに移籍する【フィーゴ】とマッチアップして突破を許さなかったことで恩返しします。
【クライファート】【コクー】【フランク・デ・ブール】【グアルディオラ】【フィーゴ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
キャプテンからバンディエラへ【バルセロナ】
Embed from Getty Images【プジョル】は【フランク・デ・ブール】退団後に守備の要としてセンターバックにコンバートされます。
そしてその時期からキャプテンマークを巻くこととなります。
2002年から2014年はバルセロナの歴史史上最多です。
バンディエラと言われるゆえんです。
「バンディエラ」とはイタリア語でbandieraと表記し、旗や旗手を意味します。
転じて、チームのシンボル的な存在の選手に敬意をこめて呼びます。
【マルディーニ】【トッティ】【カシージャス】などが有名です。
【マルディーニ】【トッティ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
ラ・マシア出身者とともにバルセロナ黄金期を築く【バルセロナ】
Embed from Getty Images【プジョル】以外にもラ・マシア出身の選手が次々にトップチームに昇格します。
同世代と後輩にはバルセロナ黄金期の仲間となる選手は下記になります。
【シャビ】【イニエスタ】【ブスケッツ】の中盤トリオ、コンピを組んであとを託す【ピケ】、そして【メッシ】。
名前 | 国籍[注 1] | ポジション | 生年 | 在籍期間 | 試合数 | 得点数 |
リオネル・メッシ | アルゼンチン | FW | 1987 | 2004–2021 | 778 | 672 |
シャビ・エルナンデス | スペイン | MF | 1980 | 1998-2015 | 767 | 85 |
セルヒオ・ブスケツ | スペイン | MF | 1988 | 2008–2023 | 722 | 18 |
アンドレス・イニエスタ | スペイン | MF | 1984 | 2002–2018 | 674 | 57 |
ジェラール・ピケ | スペイン | DF | 1987 | 2008–2022 | 616 | 53 |
カルレス・プジョル | スペイン | DF | 1978 | 1999– 2014 | 593 | 19 |
ビクトル・バルデス | スペイン | GK | 1982 | 2002–2014 | 536 | 0 |
【プジョル】は2010-2011年シーズンに3度目のチャンピオンズリーグ優勝するのですが、そのシーズンのレギュラーのラ・マシア出身者は11人中8人です。
しかも指揮をとるのもラ・マシア出身の「グアルディオラ監督」です。
この時期にスペイン代表がワールドカップやユーロを制覇したのはバルセロナでコンビネーションを確立したメンバーが主力であったことは無関係ではありません。
まとめ
Embed from Getty Imagesいかがでしたでしょうか。
【カルレス・プジョル】は代表チームでもクラブチームでも守備力や闘争心でひっぱり伝説的な選手となりました。
2024年現在、【遠藤航】がリバプールでアンカーとして守備力や闘争心で名門チームをひっぱています。
【久保建英】は様々な条件が重なりラ・マシアで無双状態にも関わらず、バルセロナにとどまることはなくバンディエラになれませんでした。
しかし、レアル・ソシエダではチームの中心でひっぱっています。
いつか日本人が、世界のビッグクラブでキャプテンとなる日が来ればワールドカップ優勝は目の前にあるのかもしれません。
【カルレス・プジョル】の魅力がうまく語れたかはわかりませんが、なつかしさや興味がわいた皆様は、実際のプレーをみていただければ幸いです。
次回予告
次回は【リバウド】です。
Embed from Getty Imagesここまでお付き合いしてくださった皆様にサッカー本と漫画の紹介をします。
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