どうも、サッカー大好きおっさんのじょのれんです。
今回紹介する伝説のサッカー選手はスペインの【ラウル・ゴンサレス】です。
Embed from Getty Images「 ラウル・ゴンサレスはどんな選手?」
「ラウル・ゴンサレスのエピソード教えて!」
と思っていただいたあなたへお届けします。
ちょいちょいぼくのエピソードも混じっていますが、お付き合いいただければ幸いです。
いきなりですが【ラウル・ゴンサレス】にキャッチフレーズをつけます。
至高のギフテッド
「与えられた能力を努力で昇華する」
なぜこのキャッチフレーズをつけたのか【ラウル・ゴンサレス】のすごいぞポイント3つを軸に語っていきますので、しばしお付き合いください。
いち早く実際のプレー動画を見たい皆様はこちらからどうぞ。
プレーを見た後で良いので、記事を読んでいただければ幸いです。
- プレースタイル「セカンドストライカー」
- レアルマドリード復活の立役者
- 銀河系軍団のアイコン(象徴)
選手プロフィール
- 名前:ラウル・ゴンサレス
- 国籍:スペイン
- 生年月日:1977年6月27日
- 身長・体重:180cm74kg
- 利き足:左足
- ポジション:MF(ミッドフィルダー)、FW(フォワード)
- 主な所属チーム:レアルマドリード、シャルケ
- 代表歴:102試合(44得点)
- ワールドカップ出場:1998年、2002年、2006年
年 | クラブ | 出場 | (得点) |
1994 | レアル・マドリードC | 7 | (16) |
1994 | レアル・マドリードB | 1 | (0) |
1994-2010 | レアル・マドリード | 550 | (228) |
2010-2012 | シャルケ | 66 | (28) |
2012-2014 | アル・サッド | 39 | (11) |
2015-2016 | ニューヨーク・コスモス | 28 | (8) |
通算 | 882 | (386) |
【ラウル・ゴンサレス】の能力を表すパラメータがこちらです。
- オフェンス:19
- ディフェンス:10
- テクニック:17
- パワー:13
- スピード:15
- スタミナ:17
- 総合力:91
出典: WORLD CLUB Champion Football セガ
出会い
【ラウル・ゴンサレス】との出会いは、1994年のチャンピオンズリーグです。
1994年のチャンピオンズリーグはアヤックスとの出会いが強烈すぎて、【ラウル】の印象は名門レアルマドリードで17歳の若さでデビューした記憶にとどまります。
アヤックスとの出会いについて興味のある皆さまはプロフィールをご覧ください。
Embed from Getty Imagesすごいぞポイント3つ
プレースタイル「セカンドストライカー」
【ラウル・ゴンサレス】のプレースタイルは「セカンドストライカー」です。
デビュー当時は、サイドハーフでしたが、得点の嗅覚のするどさから徐々にゴールに近いポジションに移動します。
「サイドハーフからのセカンドストライカー」は1977年生まれで同学年の【アンリ】と偶然にも同じ道です。
【アンリ】に興味のある皆さまは下記記事をご覧ください。
得点にいたるまでの【ラウル】の引き出しは多彩です。
テクニックは至高であり、ゴールに丁寧にボールを送り込みます。
時には「ループシュート」時には「コロコロシュート」時には「利き足と逆の右足のシュート」。
そのテクニックを活かすのが【ラウル】の最大の特徴であるシュートを打つ前までの駆け引きです。
- 相手ディフェンダーの逆を取るポジショニング
- こぼれ球が来そうなポジショニング
- 味方のポジショニング
- ゴールキーパーのポジショニング
- ゴールキーパーの目線
- ゴールキーパーの重心
これらすべてを瞬時に判断したうえで、どのようなシュートを打てばゴールを打てばよいのかを導きます。
いわゆるゴールにボールを流し込むだけの「ごっつぁんゴール」が多いのは、ボールが【ラウル】に引き寄せられるのではなく、それだけの動きや観察のおかげです。
天才的な能力を生まれつき持っている人を「ギフテッド」と言いますが、【ラウル】は継続的な努力で達したのだと思います。
Embed from Getty Imagesレアルマドリード復活の立役者
【ラウル・ゴンサレス】はレアルマドリードというサッカー界の超名門で17歳でデビューしたため、周りの期待値も想像を絶するものだと思います。
いまでこそレアルマドリードはチャンピオンズリーグで合計13回でダントツですが、【ラウル】がデビューする前は6回でした。
しかも、1955−56年からの5連覇と1965−65年の優勝ですので、32年間チャンピオンズリーグタイトルの空白期間があります。
超名門ではあるが、古豪になりつつあり、スペインリーグではクライフが率いていたバルセロナの「ドリームチーム」に主役の座を完全に奪われていました。
チャンピオンズリーグでは、イタリアのセリエAが最強であり、レアルマドリードが優勝する前の10年間のうち9回はセリエAのチームが決勝戦を戦っています。
そんななか、【ラウル】のデビューから4年後の1997−98年にチャンピオンズリーグでレアルマドリードは優勝します。
当時のメンバーを抜粋すると【ミヤトヴィッチ】【シューケル】【セードルフ】【レドンド】【カランブー】【イエロ】【ロベルト・カルロス】【パヌッチ】など多士済々です。
【セードルフ】【レドンド】【ロベルト・カルロス】【パヌッチ】に興味のある皆さまは下記記事を御覧ください。
多国籍軍でもあるこのチームを守備で支えたのが【イエロ】であり攻撃で支えたのが【ラウル】です。
その後、レアルマドリードは定期的にチャンピオンズリーグで優勝することとなりますが、32年間の暗黒期間を破った【ラウル】の存在があったからだとにらんでいます。
Embed from Getty Images銀河系軍団のアイコン(象徴)
【ラウル・ゴンサレス】は銀河系軍団のまさにアイコン(象徴)です。
銀河系軍団とは「2000年代前半から中盤の第一次フロレンティーノ・ペレス会長時代のレアル・マドリードの愛称」です。
若干悪い意味で言われるのは、有名選手のかき集めと揶揄(やゆ)されることがあります。
一昔前の4番打者をかき集める巨人です。
敬称略ですいません。
当時生え抜きの4番「原辰徳」がおり後継者「松井秀喜」いるにもかかわらず、「落合博満」「広澤克実」「ハウエル」「清原和博」「石井琢朗」「江藤智」などほぼ毎年他球団の4番を徹底的に集めます。
これが良いのか悪いのかは競争原理のなかでのことなので分かりませんが、イメージとしては銀河系軍団も同じだと思っていただければ良いです。
レアルマドリードの獲得選手は【ジダン】【フィーゴ】【ロナウド(ブラジル)】【オーウェン】【ベッカム】などです。
【ジダン】【フィーゴ】【ロナウド】【オーウェン】【ベッカム】に興味のある皆さまは下記記事をご覧ください。
攻撃選手に偏った補強はチームバランスがくずれてもおかしくないほど異常でした。
ちなみに【ベッカム】以外の4人は全員ヨーロッパ最優秀選手の「バロンドール」を受賞しています。
そんなくせもの軍団をさしおいてレアルマドリードのアイコンであり続けたのが【ラウル】です。
毎年、相棒も変わりポジションも変わり、中盤で守備に奔走することもたびたびありました。
【ラウル】と同じスペイン人の【グティ】【イバン・エルゲラ】【モリエンテス】が大型補強のあおりを受けたにも関わらず、チームを影で支えていたのは【ラウル】が緩衝材となっていたと睨んでいます。
実際のところとして【マケレレ】という守備の選手がいたときがバランスが取れて、最強だったとの説があります。
現在のレアルはある意味、このときの教訓からなのか分かりませんが、守備も攻撃もできる中盤に良い選手が固まっています。
Embed from Getty Imagesまとめ
いかがでしたでしょうか。
【ラウル・ゴンサレス】は早熟であり天才ともいわれがちです。
しかし、ボールを扱う技術だけでなく、ボールを貰う前までの過程をつきつめた「努力の天才」だと思います。
チームメイト全員のサッカーに対する考え方も理解して、ポジショニングや動き出しもしていたのだと思います。
そして誰も到達できない、「至高のギフテッド」と呼ぶにふさわしい人物だと確信しています。
日本でも若くして才能を認められる選手もたくさんいますが、「至高」まで高められる人は一握りです。
技術を高めた上で能力を発揮するには「環境を変えるか」「環境をつくるか」です。
監督の役目だと思われがちですが、【ラウル】のようにチーム内にできる人がいれば必ず強くなります。
くしくもスペイン代表は【ラウル】の代表引退後ですが、2010年ワールドカップで優勝しています。
周りの力を引き上げ、その中で自分の能力も発揮するミッションを達成できる日本人があらわれることを期待します。
【ラウル・ゴンサレス】の魅力がうまく語れたかはわかりませんが、なつかしさや興味がわいた皆様は、実際のプレーをみていただければ幸いです。
次回予告
次回は【ルシオ】です。
お楽しみにしてください、またね。
Embed from Getty Imagesここまでお付き合いしてくださった皆様にサッカー本と漫画の紹介をします。
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