どうも、サッカー大好きおっさんのじょのれんです。
今回紹介する伝説のサッカー選手はイタリアの【フランチェスコ・トッティ】です。
Embed from Getty Images「フランチェスコ・トッティはどんな選手?」
「フランチェスコ・トッティのエピソード教えて!」
と思っていただいたあなたへお届けします。
ちょいちょいぼくのエピソードも混じっていますが、お付き合いいただければ幸いです。
いきなりですが【フランチェスコ・トッティ】にキャッチフレーズをつけます。
新ファンタジスタの原型
「トッティは一日にしてならず」
なぜこのキャッチフレーズをつけたのか【フランチェスコ・トッティ】のすごいぞポイント3つを軸に語っていきますので、しばしお付き合いください。
- プレースタイル「ゼロトップとファンタジスタ」
- ワールドカップ制覇
- バンディエラ「中田英寿選手とのライバル関係」
選手プロフィール
- 名前:フランチェスコ・トッティ
- 国籍:イタリア
- 生年月日:1976年9月27日
- 身長・体重:180cm82kg
- 利き足:右足
- ポジション:MF(ミッドフィルダー)、FW(フォワード)
- 主な所属チーム:ローマ
- 代表歴:58試合(9得点)
- ワールドカップ出場:2002年、2006年
年 | クラブ | 出場 | (得点) |
1993-2017 | ローマ | 619 | (250) |
通算 | 619 | (250) |
【フランチェスコ・トッティ】の能力を表すパラメータがこちらです。
- オフェンス:20
- ディフェンス:7
- テクニック:18
- パワー:18
- スピード:16
- スタミナ:16
- 総合力:95
出典: WORLD CLUB Champion Football セガ
出会い
【フランチェスコ・トッティ】との出会いは雑誌の特集だったと記憶しています。
ローマにはイタリア一部リーグの「セリエA」のチームが2つあります。
「ASローマ」と「SSラツィオ」です。
同い年でユースからのたたきあげ、キャプテンでありバンディエラ(クラブの象徴)として、「ASローマ」の【トッティ】と「SSラツィオ」の【アレッサンドロ・ネスタ】が対比されていました。
【ネスタ】に興味のある皆さまは下記記事をご覧ください。
Embed from Getty Imagesすごいぞポイント3つ
プレースタイル「ゼロトップとファンタジスタ」
【フランチェスコ・トッティ】のプレースタイルは2つあります。
「ゼロトップ」と「ファンタジスタ」です。
【トッティ】はもともとはファンタジスタよりのプレースタイルでした。
ファンタジスタって何?
シュートやパスやドリブルなどの「攻撃のプレーで観客を魅了する選手」のことです。
イタリア語で創造を意味する「ファンタジア(fantasia)」が語源です。
イタリアのファンタジスタの代表格は【ロベルト・バッジョ】と【アレッサンドロ・デルピエロ】です。
二人に興味のある皆さまは下記記事をご覧ください。
【トッティ】は【バッジョ】や【デルピエロ】に比べるとテクニックの部分で少し劣りますが、フィジカルが強いため相手選手に当たり負けをしません。
なので、監督やチーム事情によりミッドフィルダーだけでなくフォワードでも起用されます。
そんな中、2005−06年シーズンは本職のフォワード不足もあいまってミッドフィルダー登録の【トッティ】のみをフォワードのポジションで使うこととなります。
そして歴史的な「ゼロトップ」が生まれ、ファンタジスタの概念も変わります。
【トッティ】は前線でボールキープをする仕事もこなしながら、得点も重ねて2006−07年シーズンは得点王に輝きます。
【トッティ】のセリエA通算得点記録は、ミッドフィルダーながら2位の250点です。
点取り屋と呼ばれる「ストライカー」の代表格【フィリッポ・インザーギ】や【ガブリエル・バティストゥータ】より多いのは、驚嘆するしかありません。
二人に興味のある皆さまは下記記事をご覧ください。
Embed from Getty Imagesワールドカップ制覇
【フランチェスコ・トッティ】はイタリアの4回目のワールドカップ制覇に貢献しています。
僕がワールドカップを見始めた1994年アメリカワールドカップは【バッジョ】のイタリアといっても過言ではないほど攻撃は【バッジョ】頼みでした。
【ジュゼッペ・シニョーリ】や【ジャンフランコ・ゾラ】など、ファンタジスタも多数いましたが、チームの戦術上ファンタジスタは基本一人のため、期待も重圧も【バッジョ】の両肩にのしかかります。
一方、2006年のイタリア代表は、【トッティ】、【デルピエロ】の攻撃陣プラスファンタジスタからレジスタへ華麗な変身をとげた【アンドレア・ピルロ】を同時起用できるほど戦力も豊富でした。
2006年の最優秀選手「バロンドール」に輝く【ファビオ・カンナバーロ】を筆頭に守備陣も鉄壁です。
【シニョーリ】【ゾラ】【ピルロ】【カンナバーロ】に興味のある皆さまは下記記事をご覧ください。
Embed from Getty Imagesバンディエラ「中田英寿とのライバル関係」
【フランチェスコ・トッティ】はローマの「バンディエラ」です。
「バンディエラ」って何ですか?
「バンディエラ」とはイタリア語でbandieraと表記し、旗や旗手(きしゅ。はたてじゃないよ。)を意味します。
転じて、チームのシンボル的な存在の選手に敬意をこめて呼びます。
【トッティ】はローマでデビューし引退した生粋の「バンディエラ」です。
以前紹介しました「バンディエラ」の【パオロ・マルディーニ】、【ハビエル・サネッティ】について興味のある皆さまは下記記事をご覧ください。
そして、時がきます。
2000ー01年シーズンです。
カペッロ監督率いるローマは、フォワードに【バティストゥータ】、ミッドフィルダーに【エメルソン】、【トンマージ】、ディフェンダーに【サムエル】、【ザーゴ】、【カフー】、【カンデラ】など戦力は申し分ありませんでした。
タクトを振るうのが【トッティ】です。
ピッチ外のカペッロ監督も厳格で知られていますが、この個性派集団をまとめるのは「バンディエラ」である【トッティ】しかできません。
そしてカンフル剤が【中田英寿】です。
日本人からみれば共存してほしかったですが、「バンディエラ」を押しのけての先発は厳しかったのは事実です。
ユベントスとの大一番で【トッティ】に変わり【中田英寿】を投入し、大一番を2対0から2対2に追いついた試合は伝説となっています。
【トッティ】個人としては悔しい反面、チームが悲願のスクデットを獲得するための分岐点としては喜んでいたかも知れません。
Embed from Getty Imagesまとめ
いかがでしたでしょうか。
【フランチェスコ・トッティ】は絶滅しかけたファンタジスタを違う形で存続させました。
ゼロトップは【トッティ】の能力が噛み合ったことを考えると「天命」だったのかも知れません。
【トッティ】がローマで鍛錬した日々は、プレーの幅を少しずつ広げ「スクデット」、「ワールドカップ制覇」、「得点王」などを手繰り寄せたのだと思います。
【フランチェスコ・トッティ】の魅力がうまく語れたかはわかりませんが、なつかしさや興味がわいた皆様は、実際のプレーをみていただければ幸いです。
次回予告
次回は【ラファエル・マルケス】です。
お楽しみにしてください、またね。
Embed from Getty Imagesここまでお付き合いしてくださった皆様にサッカー本と漫画の紹介をします。
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