どうも、サッカー大好きおっさんのじょのれんです。
今回紹介する伝説のサッカー選手はチェコの【パベル・ネドベド】です。
Embed from Getty Images「 パベル・ネドベドってウイイレ、イーフットボール、サカつくなどのサッカーゲームでレジェンド枠でよくでてくるけどどんな選手だったの?」
「パベル・ネドベドの代表チームやクラブチームでの活躍を面白おかしく教えて!!」
と思ったあなたへお届けします。
この記事を読んでいただければ、【パベル・ネドベド】のプレースタイルと数値化された6つの能力(オフェンス、ディフェンス、テクニック、パワー、スピード、スタミナ)を知ることが出来ます。
さらに代表チームとクラブチームそれぞれのパートに分けて活躍を知ることでファンになること間違いなしです。
選手プロフィールと下記3つを軸に語っていきますので、5分ほどお時間をください。
- プレースタイルと能力【パラメータ】
- チェコのユーロ躍進の英雄【代表チーム】
- ユベントスで天国と地獄を見たバロンドーラー【クラブチーム】
四の五の言わずに実際のプレー動画を見たい皆様はこちらからどうぞ。
プレーを見た後で良いので、記事を読んでいただければ幸いです。
選手プロフィール
- 名前:パベル・ネドベド
- 国籍:チェコ
- 生年月日:1972年8月30日
- 身長・体重:177cm70kg
- 利き足:右足
- ポジション:ミッドフィルダー
- 代表歴:91試合(18得点)
- ワールドカップ出場:2006年
年 | クラブ | 出場 | (得点) |
1991-1992 | FKデュクラ・プラハ | 19 | (3) |
1992-1996 | ACスパルタ・プラハ | 98 | (23) |
1996-2001 | SSラツィオ | 137 | (33) |
2001-2009 | ユヴェントスFC | 244 | (51) |
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』パベル・ネドベド
プレースタイルと能力【パラメータ】
Embed from Getty Images【パベル・ネドベド】の能力を表すパラメータがこちらです。
- オフェンス:17
- ディフェンス:12
- テクニック:16
- パワー:15
- スピード:16
- スタミナ:19
- 総合力:95
出典: WORLD CLUB Champion Football セガ
【パベル・ネドベド】は現代サッカーでもチームの中心として輝く選手です。
ミッドフィルダーとして中盤を制圧し、攻撃だけでなく守備でも活躍します。
ベースとなるのは90分間走り続けるスタミナです。
テクニック、スピード、パワーともに突出したものはありませんが、すべて高水準です。
攻撃では推進力のあるドリブル、相手のすきを突いたパス、強烈なミドルシュートが武器です。
守備では粘り強いマーク、カバーリング、さらにチームを統率するキャプテンシーがあります。
イメージとしてはクロアチアの【ルカ・モドリッチ】や【イヴァン・ラキティッチ】に近いです。
僕の勝手なイメージですが、東欧の選手はテクニックがある選手も闘志あふれるプレーをする印象があります。
チェコのユーロ躍進の英雄【代表チーム】
ユーロ1996準優勝
Embed from Getty Images僕が【ネドベド】を知ったきっかけはユーロ1996だったと記憶しています。
強豪ドイツが1994年アメリカワールドカップでベスト8に沈み、新皇帝【マティアス・ザマー】を中心に復活優勝した大会です。
ある意味ワールドカップよりユーロのほうがレベルが高いと言われており、その中で準優勝したチェコは気になる存在でした。
当時は雑誌でしか情報を知ることができなかったため、「ワールドサッカーグラフィック」と「ワールドサッカーダイジェスト」を読んでいました。
中心選手として【ネドベド】と【カレル・ポボルスキー】が紹介されていました。
グループリーグでは1994年ワールドカップ準優勝チームのイタリアを破ります。
ユーロ後にイタリアセリエAの「ラツィオ」に移籍したのは必然かもしれません。
準々決勝ではポルトガル、準決勝では【ジネディーヌ・ジダン】率いるフランスを破ります。
のちに【ジダン】の後継者として「ユベントス」に入団するのはなにかの縁かもしれません。
【ザマー】【ジダン】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
ユーロ2004ベスト4
Embed from Getty Imagesユーロ1996で躍進したチームは1998年フランスワールドカップと2002年日韓ワールドカップの出場を逃します。
特に2002年日韓ワールドカップは【ネドベド】以外にも【ポボルスキー】【ヤン・コラー】【トマーシュ・ロシツキー】【マレク・ヤンクロフスキ】など世代的にみてもタレント揃いでした。
予選プレーオフでベルギーに負けていますので、チェコがベルギーを破っていたら日韓ワールドカップの日本の初戦はチェコだったかもしれません。
【鈴木隆行】や【稲本潤一】のゴールがあったかどうかも分かりません。
話は戻り、タレント集団もベテランが多くなったチェコ代表はユーロ2004年大会でもう一花咲かせます。
【ネドベド】率いるチェコはグループリーグで【ドイツ】【オランダ】と同じ組に入り突破は絶望的と思われていました。
オランダ戦は2点リードされる展開でした。
当時のオランダ代表はほぼほぼ既に紹介済みのタレント集団です。
ゴールキーパーは【ファン・デル・サール】、ディフェンダーに【ヤープ・スタム】【フィリップ・コクー】【ヨン・ハイティンハ】、ミッドフィルダーに【クラレンス・セードルフ】【エドガー・ダービッツ】、フォワードに【アリエン・ロッベン】【ファン・ニステルローイ】などなど。
【ファン・デル・サール】【スタム】【コクー】【ハイティンハ】【セードルフ】【ダービッツ】【ロッベン】【ファン・ニステルローイ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
オランダ代表のファンである僕は2点差で油断していました。
昔からサッカーでは2対0が逆転される一番危険な点差です。※統計的には分かりませんが。
チェコは反撃に出ます。
まずは2メートルの巨人【ヤン・コラー】の一撃で前半に1点返します。
チェコの中盤はアンカーにアヤックス出身でオランダ人の特徴を把握している【トマーシュ・ガラセク】、サイドに【ポボルスキー】【ネドベド】、タクトを振るう10番が若き【ロシツキー】とタレント的にもオランダに引けをとりません。
後半に入りチェコは妙手を打ちます。
ロッベンのドリブルに蹂躙されていた右サイドバック【ズデニェク・グリゲラ】を交代し、攻撃的な選手【ヴラディミール・シュミツェル】を投入します。
守備はすてて攻撃的にいくんだという意思のあらわれです。
攻撃することで【ロッベン】を封じる策でもあります。
チェコは【ロッベン】サイドを【ポボルスキー】と【スミチェル】を中心に猛攻を仕掛け、後半26分に同点においつき、終了間際の後半43分に逆転します。
最終的に3対2の激戦でした。
逆サイドの【ネドベド】のバランス感覚があってこその逆転劇です。
グループリーグを無敗で突破し、準々決勝でデンマークを倒し準決勝でギリシャと対決します。
好事魔多しと言いますが、伏兵がここにいました。
優勝することとなるギリシャは徹底した堅守速攻で決勝トーナメントに入ってからすべて1対0で勝っています。
【ネドベド】の怪我もあり、チェコの躍進は準決勝で終わります。
2006年ドイツワールドカップ
Embed from Getty Images【パベル・ネドベド】初のワールドカップは2年後の2006年ドイツワールドカップです。
ユーロ2004で代表引退をしていた【ネドベド】でしたが、ワールドカップ予選のプレーオフで電撃復帰します。
ノルウェーとの戦いを制したチェコはチェコスロバキア分裂後、初のワールドカップの出場をはたします。
グループリーグは退場者を出す展開に見舞われ、不運な状況で敗退となります。
ユベントスで天国と地獄を見たバロンドーラー【クラブチーム】
縦横無尽に走り回りスクデット獲得【ラツィオ】
Embed from Getty Images【パベル・ネドベド】はユーロ1996の活躍後にイタリアの中堅チームラツィオへ移籍します。
1990年代のイタリアはACミランとユベントスの二強時代と言っても過言ではありません。
そんな中【ネドベド】はラツィオのスクデット獲得メンバーの一人です。
スクデットは「イタリア語で盾」を意味し、イタリアリーグのセリエAの優勝を指します。
ラツィオは1999-2000年シーズンにスクデットを獲得します。
「コッパ・イタリア」「カップウィナーズカップ」も同シーズンに獲得し、翌シーズンの「UEFAスーパーカップ」の獲得にも貢献します。
同じローマに拠点をおく【フランチェスコ・トッティ】や【ガブリエル・バティストゥータ】率いる「ASローマ」はラツィオがスクデットを獲得した翌シーズンに「スクデット」を獲得し溜飲を下げます。
ちなみに【中田英寿】のユベントス戦での伝説のゴールの年です。
【トッティ】【バティストゥータ】【中田英寿】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
話を戻します。
ラツィオがスクデットを獲得した時のメンバーがまぁすごいです。
ディフェンスライン中央に【シニシャ・ミハイロビッチ】と若き【アレッサンドロ・ネスタ】。
ボランチに司令塔の【ファン・セバスティアン・ベロン】とクラッシャーの【ディエゴ・シメオネ】と【マティアス・アルメイダ】。
この時点で、中央の守備とゲームメイクは完璧です。
サイドアタッカーは後のバロンドール【ネドベド】といぶし銀の【セルジオ・コンセイソン】。
ツートップはチリのマタドール【マルセロ・サラス】とピッポの弟【シモーネ・インザーギ】です。
【シモーネ・インザーギ】は今では監督として有名です。
【ネドベド】の役割は中盤の仕事をすべてこなすことです。
プレースタイルで紹介したとおり、守備も攻撃もできるため、【ネドベド】次第で戦術を変えることができ、監督から重宝されるのがわかります。
【ミハイロビッチ】【ネスタ】【ヴェロン】【アルメイダ】【サラス】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
バロンドールとセリエB降格【ユベントス】
Embed from Getty Images【ネドベド】といえばユベントスの印象が一番残っている人も多いでしょう。
僕もそうです。
ユベントスで【ネドベド】は天国と地獄を経験します
【ネドベド】がラツィオからユベントスに移籍したのは2001-2002年シーズンです。
チームの中心【ジネディーヌ・ジダン】がレアルマドリードに移籍し、入れ替わりで加入した【ネドベド】への期待は半端ありませんでした。
ちなみに同じ年に【ジャンルイジ・ブッフォン】【リリアン・テュラム】もユベントスに加入しています。
名将リッピ監督は【ネドベド】に【ジダン】の役割を与えませんでした。
むしろ【ネドベド】らしさを全面に出す起用をし、【ネドベド】もこたえます。
ネドベド以外の中盤に【ダービッツ】【アレッシオ・タッキナルディ】【ジャンルカ・ザンブロッタ】【マウロ・カモラネージ】【アントニオ・コンテ】など攻守両面に手を抜かない選手が揃っていました。
前線にファンタジスタでもありチームの顔でもある【アレッサンドロ・デル・ピエーロ】がいたため、ある意味バランスとしては【ジダン】より【ネドベド】のほうがあっていました。
その証拠といってはなんですが2003年にセリエA優勝とチャンピオンズリーグ準優勝に貢献し、バロンドールを獲得しました。
選手としての絶頂期を迎え天国を味わいます。
【ブッフォン】【テュラム】【ザンブロッタ】【デルピエロ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
その後、2004-2005年シーズン、2005-2006年シーズンもセリエA優勝を果たしましたが、悲劇が起きます。
審判買収などのスキャンダルが発覚し、タイトル没収とセリエBの降格が決定します。
別のチームに移籍する選手もいるなかで、【ネドベド】は「世話になったクラブに恩返しをしようと思う」と語り残留します。
一旦地獄を味わうのですが、一年でセリエAに復帰しました。
その後も他チームに移籍することなく【ネドベド】はユベントスで引退します。
まとめ
Embed from Getty Imagesいかがでしたでしょうか。
【パベル・ネドベド】は代表でもクラブでもチームの為に走り続けました。
テクニックやスピード、フィジカルの強さなど色々な強みがありますが、一番すごい才能はそれを常に表現できる安定性です。
バロンドールは点取り屋やファンタジスタ系の選手がほぼほぼ受賞している中で、サイドアタッカーの【ネドベド】が受賞していることが、かえのきかない選手であることの証明です。
一家に一台ならずチームに一人いれば安心の選手です。
キャプテン翼で言うところの「松山くん」で日本代表にも出てきて欲しいタイプの選手です。
【パベル・ネドベド】の魅力がうまく語れたかはわかりませんが、なつかしさや興味がわいた皆様は、実際のプレーをみていただければ幸いです。
次回予告
次回は【サミュエル・エトー】です。
Embed from Getty Imagesここまでお付き合いしてくださった皆様にサッカー本と漫画の紹介をします。
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