どうも、サッカー大好きおっさんのじょのれんです。
今回紹介する伝説のサッカー選手はイタリアの【ヴィンチェンツォ・モンテッラ】です。
Embed from Getty Images「ヴィンチェンツォ・モンテッラってウイイレ、イーフットボール、サカつくなどのサッカーゲームでレジェンド枠でよくでてくるけどどんな選手だったの?」
「ヴィンチェンツォ・モンテッラの代表チームやクラブチームでの活躍を面白おかしく教えて!!」
と思ったあなたへお届けします。
この記事を読んでいただければ、【ヴィンチェンツォ・モンテッラ】のプレースタイルと数値化された6つの能力(オフェンス、ディフェンス、テクニック、パワー、スピード、スタミナ)を知ることが出来ます。
さらに代表チームとクラブチームそれぞれのパートに分けて活躍を知ることでファンになること間違いなしです。
選手プロフィールと下記3つを軸に語っていきますので、5分ほどお時間をください。
- プレースタイルと能力【パラメータ】
- 同世代にタイプ違いのストライカー台頭【代表チーム】
- マンチーニの秘蔵っ子【クラブチーム】
四の五の言わずに実際のプレー動画を見たい皆様はこちらからどうぞ。
プレーを見た後で良いので、記事を読んでいただければ幸いです。
選手プロフィール
- 名前:ヴィンチェンツォ・モンテッラ
- 国籍:イタリア
- 生年月日:1974年6月18日
- 身長・体重:172cm68kg
- 利き足:左足
- ポジション:フォワード
- 代表歴:20試合(5得点)
- ワールドカップ出場:2002年
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ヴィンチェンツォ・モンテッラ
年 | クラブ | 出場 | (得点) |
1990-1995 | エンポリ | 51 | (26) |
1995-1996 | ジェノア | 34 | (21) |
1996-1999 | サンプドリア | 83 | (54) |
1999-2009 | ローマ | 192 | (84) |
2007 | →フラム (loan) | 10 | (2) |
2007-2008 | →サンプドリア (loan) | 13 | (4) |
通算 | 383 | (191) |
プレースタイルと能力【パラメータ】
Embed from Getty Images【ヴィンチェンツォ・モンテッラ】の能力を表すパラメータがこちらです。
- オフェンス:19
- ディフェンス:5
- テクニック:16
- パワー:13
- スピード:16
- スタミナ:13
- 総合力:82
出典: WORLD CLUB Champion Football セガ
【ヴィンチェンツォ・モンテッラ】は左利きの小さなストライカーです。
フィジカルが飛び抜けて強くはなく、スピードが格段に早いわけでもありません。
であるならば、テクニックが超一流かと言われればそうでもありません。
しかし、ストライカーは点を取ってなんぼの世界です。
383試合で191得点なので、ほぼ2試合に1回は得点している計算になります。
同じ左利きの小さなストライカー【佐藤寿人】は561試合で220得点より得点率は高いです。
得点能力が高い秘密はいたって簡単です。
最適なポジショニングです。
点を取れるポイントを見極める能力といってもいいかもしれません。
相手との駆け引きやチームメイトの特徴を理解すると【モンテッラ】のようなストライカーが生まれます。
ブルーロックではないですが、同世代にタイプの違うストライカーがいたからこそ、自分ができることを最大限につきつめた結果です。
ちなみに【モンテッラ】がゴールを決めたあとの「飛行機パフォーマンス」は大好きです。
清水エスパルス時代の【トニーニョ】と甲乙つけがたいですが。
同世代にタイプ違いのストライカー台頭【代表チーム】
最初で最後の大舞台ユーロ2000
Embed from Getty Images【ヴィンチェンツォ・モンテッラ】はイタリア代表としては不遇の時を過ごします。
それは同世代にタイプの違う特化型ストライカーがいたからです。
【フィリッポ・インザーギ】はオフサイドラインを巧みに破る生粋のストライカーでリーグ通算156得点。1学年上。
【クリスティアン・ヴィエリ】:パワフルなフィジカルをいかすレフティストライカーでリーグ通算142得点。1学年上。
【アレッサンドロ・デル・ピエロ】:【ロベルト・バッジョ】の系譜を継ぐファンタジスタでリーグ通算188得点。同い年。
【フランチェスコ・トッティ】:ゼロトップやトップ下など攻撃的なポジションはすべてこなしリーグ通算250得点。2学年下。
【モンテッラ】は突き抜けた能力がないため、彼らを押しのけてイタリア代表でスタメンを奪うことはできませんでした。
他の国で生まれたら間違いなくエースストライカーの器にも関わらず。
そんな【モンテッラ】が唯一イタリア代表で大舞台を踏んだのがユーロ2000の決勝です。
イタリア対フランス。
フランスは1998年ワールドカップで【ジネディーヌ・ジダン】を中心に優勝しており、ユーロ2000も主力が残っておりイタリアから見ると最強の相手でした。
【マルコ・デルヴェッキオ】のゴールで先制し1対0で迎えた後半41分に【モンテッラ】が投入されます。
優勝トロフィーは鼻の先まで来ていましたが、後半ロスタイムに【ヴィルトール】に同点ゴールを奪われます。
そして延長前半13分に【ダヴィド・トレゼゲ】のゴールデンゴールで決着します。
イタリア代表にとっても【モンテッラ】にとっても悲劇です。
【フィリッポ・インザーギ】【クリスティアン・ヴィエリ】【アレッサンドロ・デル・ピエロ】【フランチェスコ・トッティ】【ジネディーヌ・ジダン】【ダヴィド・トレゼゲ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
悲運の2002年日韓ワールドカップ
Embed from Getty Images【ヴィンチェンツォ・モンテッラ】が唯一出場したのが2002年日韓ワールドカップです。
グループリーグ第3戦のメキシコ戦で途中交代で出場したのみでした。
イタリア代表も開催国韓国にベスト16で不可解な判定もあり敗退します。
ちなみにイタリア代表のストライカー黄金世代は次の2006年ドイツワールドカップで優勝します。
【フィリッポ・インザーギ】【アレッサンドロ・デル・ピエーロ】【フランチェスコ・トッティ】が優勝メンバーに名を連ねます。
マンチーニの秘蔵っ子【クラブチーム】
愉快な仲間たちとのコンビネーション【サンプドリア】
Embed from Getty Images【ヴィンチェンツォ・モンテッラ】はセリエCとセリエBで実績を積んだ苦労人です。
カズこと【三浦知良】がセリエA所属したときのクラブ【ジェノア】に入れ替わりで【モンテッラ】が加入し、21ゴールを決めセリエA移籍を勝ち取ります。
移籍先は同じジェノバの街のクラブ「サンプドリア」です。
ここで【モンテッラ】は素敵な出会いがあります。
ストライカーを輝かせるファンタジスタ【ロベルト・マンチーニ】です。
さらにディフェンスラインには左足の魔術師【ミハイロビッチ】がいます。
さらにさらに中盤に豊富な運動量が持ち味の【クリスティアン・カランブー】と新世代ファンタジスタ【ファン・セバスティアン・ベロン】がいます。
個性的な多士済々のメンバーがそろっていたため【モンテッラ】は自分の持ち味である点を取ることだけに集中できました。
パスの出どころは【マンチーニ】【ベロン】【ミハイロビッチ】とそろっているため、いついかなる時もパスが出てきてもいいように準備力が試されます。
移籍初年度に【マンチーニ】とコンビを組めたのが良かったのかもしれません。
【マンチーニ】は【ジャンルカ・ヴィアッリ】とゴールデンコンビを組んだように【ストライカー】を輝かせます。
【モンテッラ】はリーグ戦28試合で22得点決め答えます。
【ミハイロビッチ】【ベロン】【ジャンルカ・ヴィアッリ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
中田英寿とともにスクデット獲得のキープレーヤー【ASローマ】
Embed from Getty Images【ヴィンチェンツォ・モンテッラ】はサンプドリアで3シーズン過ごし、ビッグ7の一つASローマへ1999-2000年シーズンに移籍することとなります。
移籍初年度に【モンテッラ】はいきなり活躍します。
31試合で18得点は得点ランキング4位ですが、イタリア人では1位です。
【ジュゼッペ・シニョーリ】【フィリッポ・インザーギ】【クリスティアン・ヴィエリ】よりも得点しています。
1999-2000年シーズンは師匠【ロベルト・マンチーニ】が所属する「ラツィオ」がスクデットを獲得します。
「ラツィオ」は同じローマの街のライバルチームですので「ASローマ」は歯がゆい思いをしているはずです。
ちなみにこのシーズンの途中に【中田英寿】が「ペルージャ」から「ASローマ」へ移籍し【モンテッラ】のチームメートとなります。
2000-2001年シーズンがASローマにとっても【モンテッラ】にとっても忘れられないシーズンとなります。
【モンテッラ】の役割は「スーパーサブ」です。
スタメンではなく途中出場して点を決める役割です。
前年度イタリア人得点王であり、チーム得点王である【モンテッラ】がスタメンではなくスーパーサブに甘んじているのには理由があります。
フィオレンティーナから【ガブリエル・バティストゥータ】が鳴り物入りで移籍してきたからです。
【中田英寿】も役割としてはチームの顔であるバンディエラ【フランチェスコ・トッティ】の控えのため、出番は限られます。
その二人が「ASローマ」18年ぶりのスクデット獲得のキープレーヤーとなります。
悲願の優勝を果たすには「絶対に負けられない戦い」のユベントスとの大一番です。
残り5試合で勝ち点6差のため、勝てば優勝に近づき、負ければ一気に差が縮まります。
0対2で追い詰められたローマは、勝負の一手を打ちます。
チームのキャプテンでエースの【トッティ】に変わり【中田英寿】を投入します。
点を取ると決めた【中田英寿】の気迫はとんでもないです。
そして伝説が始まります。
まずはミドルシュートを突き刺します。
【中田英寿】の口元がテレビに写りはっきり「ヨッシャー」と叫んでいます。
もう一丁ミドルシュートを打ちます。
ゴールキーパーに弾かれますが、こぼれ球を【モンテッラ】が決め2対2に追いつきます。
勝ちに等しい同点です。
【モンテッラ】の「ゴールハンタースキル」が最高の場面で発動した瞬間です。
【中田英寿】がマン・オブ・ザ・マッチでも不思議ではなかったのですが【モンテッラ】がこちらもかっさらいます。
スーパーサブは控えのイメージがありますが「おいしいとこどり」できる可能性がありますので、メンタルと結果次第でヒーローになれることを体現してくれました。
この結果もあり、「ASローマ」はセリエA優勝を果たし伝説に名を残します。
【ジュゼッペ・シニョーリ】【中田英寿】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
まとめ
Embed from Getty Imagesいかがでしたでしょうか。
【ヴィンチェンツォ・モンテッラ】は飛行機のように飛び、いつのまにか得点を積み重ねました。
【モンテッラ】と同じ体格で左利きの選手が日本代表にいます。
172cm68kgの【モンテッラ】に対して、173cm67kgの【久保建英】。
【久保建英】はクラブチームではツートップの一角で起用されることが多いです。
チャンスメーカー的な役割が多いですが更に得点能力を極めることで、あらたな扉が開けると思います。
【久保建英】が覚醒し1シーズン20得点取れる時がくれば、日本代表のワールドカップ優勝にまた一歩近づけると確信しています。
【ヴィンチェンツォ・モンテッラ】の魅力がうまく語れたかはわかりませんが、なつかしさや興味がわいた皆様は、実際のプレーをみていただければ幸いです。
次回予告
次回は【フィリップ・ラーム】です。
Embed from Getty Imagesここまでお付き合いしてくださった皆様にサッカー本と漫画の紹介をします。
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