どうも、サッカー大好きおっさんのじょのれんです。
今回紹介する伝説のサッカー選手はルーマニアの【ゲオルゲ・ハジ】です。
Embed from Getty Images「 ゲオルゲ・ハジはどんな選手?」
「ゲオルゲ・ハジのエピソード教えて!」
生徒
「 ゲオルゲ・ハジはどんな選手?」
「ゲオルゲ・ハジのエピソード教えて!」
と思っていただいたあなたへお届けします。
ちょいちょいぼくのエピソードも混じっていますが、お付き合いいただければ幸いです。
いきなりですが【ゲオルゲ・ハジ】にキャッチフレーズをつけます。
バルカンジョージ
「す・ご・い・で・す・ね~」
じょのれん
なぜこのキャッチフレーズをつけたのか【ゲオルゲ・ハジ】のすごいぞポイント3つを軸に語っていきますので、しばしお付き合いください。
いち早く実際のプレー動画を見たい皆様はこちらからどうぞ。
プレーを見た後で良いので、記事を読んでいただければ幸いです。
- プレースタイル「ファンタジスタ」
- ワールドカップでのきらめき
- ガラタサライの奇跡
選手プロフィール
- 名前:ゲオルゲ・ハジ
- 国籍:ルーマニア
- 生年月日:1965年2月5日
- 身長・体重:172cm68kg
- 利き足:左足
- ポジション:MF(ミッドフィルダー)
- 主な所属チーム:ステアウア・ブカレスト、レアル・マドリー、ガラタサライ
- 代表歴:125試合(35得点)
- ワールドカップ出場:1990年、1994年、1998年
年 | クラブ | 出場 | (得点) |
1982-1983 | ファルル・コンスタンツァ | 18 | (7) |
1983-1987 | スポルトゥル・ストゥデンツェスク | 108 | (58) |
1987-1990 | ステアウア・ブカレスト | 97 | (76) |
1990-1992 | レアル・マドリード | 64 | (16) |
1992-1994 | ブレシア | 61 | (14) |
1994-1996 | バルセロナ | 36 | (7) |
1996-2001 | ガラタサライ | 132 | (59) |
通算 | 516 | (257) |
出会い
【ゲオルゲ・ハジ】との出会いは、日本がドーハの悲劇で出場できなかった1994年アメリカワールドカップにさかのぼります。
僕が初めて見たワールドカップは【ファウスティーノ・アスプリージャ】と【カルロス・バルデラマ】がいるコロンビアを応援していました。
応援度はコロンビアカラーのミサンガを作るほどでした。
コロンビアの初戦はルーマニアで、そこで無双の活躍したのが【ハジ】です。
試合をリアルタイムで見ていたときは、【ハジ】のロングシュートはまぐれのように見えたのですが、ビデオで巻き戻して見ると明らかに狙っていたと思います。
その時はバルカンのマラドーナと呼ばれるほどのテクニシャンとは知りませんでした。
【アスプリージャ】【バルデラマ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
Embed from Getty Imagesすごいぞポイント3つ
プレースタイル「ファンタジスタ」
【ゲオルゲ・ハジ】のプレースタイルは「ファンタジスタ」です。
しかも古典的な「ファンタジスタ」です。
守備はほとんどしないで攻撃に集中します。
【ハジ】の左足から繰り出されるパスは相手の意表をつき、受け取ったフォワードはただ決めるだけです。
シュート精度も近距離から遠距離まで射程距離は無限大です。
「バルカンのマラドーナ」の愛称は伊達ではありません。
Embed from Getty Imagesワールドカップでのきらめき
【ゲオルゲ・ハジ】の「ファンタジスタ」っぷりを見せつけられたのは1994年ワールドカップのルーマニア対コロンビア戦です。
当時のコロンビアは南米予選でアルゼンチンを5対1で破るほど勢いがあり、【ペレ】がダークホースとして挙げたことで有名でした。
コロンビアは【バルデラマ】を中心にボールをキープして主導権を握ります。
そんな中、ルーマニアのカウンターが炸裂します。
パスカットをした瞬間、センターサークル付近にいた【ハジ】にボールを渡すと、【ハジ】は直ぐさま反転し、【フロリン・ラドチョウ】へ華麗なスルーパスを渡し、先制点を取ります。
2点目も【ハジ】がからみます。
左サイドライン付近でボールを受け取ります。
角度がないため誰しもクロスと思った瞬間、【ハジ】の左足がうなりをあげ右サイドネットにボールが突き刺さります。
3点目も当然【ハジ】がからみます。
フリーキックのリスタートから【ラドチョウ】へパスを通し、決着します。
結果、【ハジ】は1得点2アシストでルーマニアのすべての得点に関与し、3対1で勝利します。
コロンビアの凋落もあいまって記憶に残る試合となりました。
決勝トーナメントでは【ディエゴ・マラドーナ】抜きのアルゼンチンと戦います。
【フェルナンド・レドンド】や【ガブリエル・バティストゥータ】は健在でしたが、この試合でも【ハジ】は1ゴール1アシストで勝利に貢献します。
【レドンド】【バティストゥータ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
Embed from Getty Imagesガラタサライの奇跡
【ゲオルゲ・ハジ】はワールドカップの活躍で、ビッグクラブである「レアル・マドリード」や「バルセロナ」に移籍しましたが大活躍はできませんでした。
転機はトルコの「ガラタサライ」への移籍です。
トルコリーグは熱狂的なサポーターが多いことで知られていますが、リーグのレベルとしては4大リーグ(スペイン、イングランド、ドイツ、イタリア)に比べて落ちると言われています。
当時も都落ちの印象が強かったです。
しかし、逆境こそ【ハジ】が得意とするところです。
1994年ワールドカップでコロンビアを撃破したように。
ガラタサライでは欧州のカップ戦であるUEFAカップで順調に勝ち上がります。
準決勝ではイングランドの古豪リーズと戦います。
2ndレグで【ハジ】は1ゴール1アシストの勝負強さを見せつけ決勝へ導きます。
迎えた決勝戦。
相手は名将ベンゲル監督率いるアーセナル。
2トップは【デニス・ベルカンプ】と【ティエリ・アンリ】。
中盤には【パトリック・ヴィエラ】【エマニュエル・プティ】【マルク・オーフェルマルス】など多士済々。
下馬評は圧倒的にアーセナルでした。
【ハジ】からすればもってこいのシチュエーションです。
結果はPK戦までもつれ込み、PK職人の【タファレル】の活躍も有り、トルコ勢としても欧州カップ戦初優勝の快挙を成し遂げます。
【ベルカンプ】【アンリ】【ヴィエラ】【オーフェルマルス】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
Embed from Getty Imagesまとめ
いかがでしたでしょうか。
【ゲオルゲ・ハジ】は逆境のなかでこそ活躍する稀代のファンタジスタでした。
強豪を撃破するのはいつの時代も一人の天才が関わっています。
左利きの天才は常に【マラドーナ】と比較されますが、【ハジ】というブランドを確立しました。
「バルカンのマラドーナ」ではなく「バルカンのゲオルグ」、いや「バルカンジョージ」と言わせていただきます。
「す・ご・い・で・す・ね~」
【ゲオルゲ・ハジ】の魅力がうまく語れたかはわかりませんが、なつかしさや興味がわいた皆様は、実際のプレーをみていただければ幸いです。
次回予告
次回は【パトリック・ヴィエラ】です。
お楽しみにしてください、またね。
Embed from Getty Imagesここまでお付き合いしてくださった皆様にサッカー本と漫画の紹介をします。
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