今回紹介する漫画は【キャプテン翼】です。
サッカー漫画の金字塔で今なお現役の超大作漫画です。
【この記事は以下のような人にオススメ!】
- サッカー漫画好きな人たち
- バトル漫画好きな人たち
- ライバル選手に魅力を感じる人たち
- 日本のサッカーに未来を感じる人たち
この漫画を読み終えると「ワールドカップ優勝」を本気で目指す気持ちになります。
では、これから【キャプテン翼】を「試合とライバル」を軸に紹介させていただきます。
※漫画の魅力を伝えるために、一部ネタバレを含みますのでご注意願います。
作者の紹介
漫画の紹介の前に作者の紹介をさせてください。
- 名前:髙橋陽一
- 出身地:東京都葛飾区(南葛飾高校卒のため南葛が生まれた)
- 生年月日:1960年7月28日(翼くんと同じ)
- 代表作:キャプテン翼、エース!(野球)、CHIBI(ボクシング)
小さな頃から漫画好きで「巨人の星」「あしたのジョー」「ドカベン」などに薫陶を受けています。
1978年のアルゼンチンワールドカップで紙吹雪が舞うアルゼンチンの勇姿を見て、世界の熱狂を感じてサッカー漫画を描くこととなります
1980年少年ジャンプに読み切りとして「キャプテン翼」でデビュー。
1981年少年ジャンプに「キャプテン翼」で連載スタート。
今なお、「キャプテン翼」はサブタイトルを変えて連載中。
東京都葛飾区を本拠とするサッカークラブ「南葛SC」の代表者でもあります。
- 小学生編 :単行本 1〜12巻(文庫版1〜7巻)
- 中学生編 :単行本13〜24巻(文庫版8〜14巻)
- ワールドジュニアユース編:単行本25〜37巻(文庫版15〜21巻)
小学生編「若林源三とロベルト本郷の出会いから小学校全国サッカー大会決勝まで」
【丘の上からの挑戦状】「若林源三」と「ロベルト本郷」との出会い
「ボールが友達」で人とサッカーをしたことがない主人公「大空翼」。
幼い頃からサッカーボールを片時も離さない「翼くん」は、交通事故にあう。
しかし、サッカーボールがクッションとなり怪我一つなかったことは、サッカーの神に愛されたエピソードとして最初に語られる。
時は過ぎ、小学6年生になった「翼くん」は当時のサッカー王国である静岡県南葛市(※架空です)に引っ越す。
前年全国大会優勝チームのゴールキーパー「若林源三」の凄さを見せつけられ、挑戦状を叩きつける。
挑戦状の叩きつけ方がその後の「キャプテン翼」の壮大さを感じる。
南葛市にある小高い丘に登る。
サッカーボールに挑戦状を書く。
そして、丘の上から「若林くん」の家に蹴り込む。(漫画で見た感じでは数キロあるように見える。)
付き添いの「石崎了」が『なにぃ』と叫ぶ。
「若林くん」が蹴られたボールに気づきキャッチする。
「ロベルト本郷」が驚く。
「若林くん」は挑戦状に書かれた「大空翼」が誰なのか気になる。
ちなみに、このエピソードに感化され、小学校時代に近所の高さ30メートルぐらいの丘に登ってサッカーボールを蹴りました。
10メートルも飛ばずほぼ真下の崖に落ちたサッカーボールを、友達と必死に探したのはいい思い出です。
そんな中、道を挟んで「翼くん」と「若林くん」が出会う。
「若林くん」は小柄な「翼くん」が丘の上から強烈なキックを蹴ったとは信じられないので試してみる。
「若林くん」は「翼くん」の顔面めがけて思いっきりサッカーボールを蹴る。
「翼くん」はとっさに足を上げ真上にボールを蹴り上げる。
その瞬間「翼くん」と「若林くん」を挟んだ道にバスが通る。
「翼くん」はボールの落ち際を正確にキックし、バスの下の隙間にボールを通し「若林くん」に正確に返す。
『こいつは本物だ』と「若林くん」と近くで見ていた「ロベルト」が確信する。
そして「若林くん」は提案する。
「若林くん」が通う修哲小と「翼くん」が通う南葛小の対抗戦がもうすぐあるので、そこで決着をつけよう。
一方「翼くん」にホレた「ロベルト」は臨時コーチになる。
「ロベルト」の素性は日系三世で元ブラジル代表のエース。
しかし「網膜剥離」という目の病気で選手を引退して酒浸りの日々を過ごす。
生きがいを見つけた「ロベルト」は後のサッカー少年に多大な影響を与える「オーバーヘッドキック」を「翼くん」に伝授する。
華麗なオーバーヘッドキックは「翼くん」の初めての必殺技。
「ロベルト」はそれだけでは「若林くん」に勝てないと思いもう一つの秘策を与える。
「翼くん」にキーパーをやらせて「ロベルト」がシュートを蹴り込む。
「翼くん」は気づく。
凄いゴールキーパーといえど人間、反応しにくい場所が存在すると。
運命の修哲小戦を迎える。
ここまでがコミックス1巻です。
実際はこの時点で「岬太郎」と出会っていますが次項で語ります。
Embed from Getty Images【修哲小学校との対抗戦】「岬太郎」との出会い
最初に抑えるポイントは修哲小は「前年度全国大会優勝チーム」、南葛小は「弱小チーム」であること。
「石崎くん」は南葛小のキャプテンで「翼くん」を試合前からあきらめムードのチームメイトに紹介する。
応援団のあねごこと「中沢早苗」も大きな応援団旗を振り乱しながら登場する。
実は南葛小と修哲小の対抗戦はサッカーが始まるまで同点でサッカーの結果がすなわち勝敗の分かれ目となる。
前日、街なかをドリブルしている「翼くん」のボールさばきを見て気になっていた「岬くん」もこっそり試合を見ている。
そしてキックオフ。
修哲小は猛攻を仕掛けるが、「翼くん」が本来のポジションのフォワードではなくディフェンダーの位置にいてことごとく跳ね返す。
「若林くん」は守備ばかりで攻撃してこない「翼くん」に憤慨する。
ハーフタイム時に「若林くん」はチームメイトに懇願する。
『1点取ってくれ』と。
そして、修哲小がゴールを奪い1点リードする。
勝つための手段として「鳥かご」を発動。
「鳥かご」とはサッカー用語で「相手に渡さないボール回し」。
残り時間を「翼くん」にボールが渡らなければゴールも取られない。即ち勝ち。
「翼くん」がボールを奪おうとするが空回り。
「石崎くん」が叫ぶ。
『俺たちが奪うから任せろ』的な。
終了間際になんとかボールを奪い「翼くん」にボールを渡す。
「翼くん」は修哲小のメンバーを次々に抜き「若林くん」と1対1になる。
前日「ロベルト」に教わったゴールキーパーが取りにくい場所にシュートを打つ。
「若林くん」はなんとか触って弾いたが、ゴールポストに当たって空中にボールが舞う。
「翼くん」も舞い「オーバーヘッドキック」を繰り出し同点に追いつく。
延長戦へ。
「石崎くん」が怪我したが代わりのメンバーがいない。
ここで現れるのが「翼くん」と永遠のゴールデンコンビを組む「岬くん」。
この時点では「岬くん」の実力は未知数だったが、「翼くん」に勝るとも劣らないと周りが気づく。
一方終了間際にゴールを奪われた「若林くん」は『点を取られたら負け』と自分に言い聞かせていたため、試合は同点だが帰ろうとした。
試合放棄をする「若林くん」をみた「見上辰夫」コーチが怒る。
今ではご法度だが、熱い言葉とともに鉄拳制裁を加える。
我に返った「若林くん」は試合に勝つことを決意しピッチに戻る。
「岬くん」が加わった南葛小がコンビネーションで優勢にすすめるが「若林くん」が防ぐ。
迎えた延長後半戦。
サッカー界で二刀流と言う言葉がない時代、ゴールキーパーの「若林くん」がゴール前までオーバーラップしミドルシュートを突き刺し勝ち越す。
現実世界の異端児ゴールキーパー【レネ・イギータ】のデビュー前のお話です。
いよいよあとがなくなった南葛小。
「鳥かご」を提案するチームメイトに最後は正々堂々戦おうと鼓舞する「若林くん」。
と同時に「岬くん」が絶対チームを勝たせると決意する。
見た目は温厚そうだが熱き魂を持っていると子供心に感じ「岬くん」ファンになったことを今でも思い出します。
相手シュートを防いだ「岬くん」はドリブルで駆け上がり最後のプレーを「翼くん」と繰り広げる。
右に左に振られどちらがシュートを打つかわからず、最後は「翼くん」のダイビングヘッドで同点に追いつく。
その後、どちらも決勝点を奪えず激闘は同点で幕を閉じる。
ノーサイドとばかりに「翼くん」と「若林くん」は握手で大円団。
律儀な「翼くん」は終始応援し続けていた「あねご」に『応援ありがとう』と感謝を伝える。
「ロベルト」がつぶやく。
『おまえのサッカー人生はまだはじまったばかりだ』
この試合が単行本1冊分のみに収められている濃密さたるや。
Embed from Getty Images【志水FC戦(県大会決勝)】全国大会に向けて最後の戦い
修哲小戦後、登場人物も読者もびっくりする展開が訪れる。
まずは「ロベルト」が「翼くん」をブラジルに連れていきたいと言い「翼くん」も世界一になるために行きたいと答える。
条件はただ一つ。「全国大会で優勝すること。」
次に県予選で南葛小と修哲小が激突し決着をつけると思いきや、南葛市全体の選抜チームとして南葛SCを発足する。
後の世代別代表がズラリのドリームチーム結成となる。
修哲小から「若林くん」と修哲トリオと呼ばれている「来生」「滝一」「井沢守」の3人、さらに巨漢ディフェンダーの「高杉くん」。
南葛小から「翼くん」「岬くん」とサプライズ当選の「石崎くん」。
その他に「森崎有三」と「浦辺反次」「岸田 猛」「西尾 浩司」「中山 政男」。
このメンバーで順調に県予選を勝ち上がるが「若林くん」が怪我をする。
怪我のことは周りには隠す。
そんな中、最初の大ボス「日向小次郎」が登場する。
「若林くん」に「日向くん」は道場破り的に勝負を挑む。
「若林くん」は怪我の影響もあり「日向くん」のシュートに一歩も動けなかった。
結果として「日向くん」は「若林くん」の本当の力を見誤る。
「翼くん」も悔しがったがのちに「若林くん」の怪我を知る。
とにもかくにも全国大会優勝するためには「日向くん」を倒すという共通目的が出来た。
ここで勝ちに飢えている「日向くん」の境遇を読者は知ることとなる。
母子家庭で弟や妹が多い長男のため、小学生でありながらアルバイトを掛け持ちしていた。
話は戻り南葛SCは「若林くん」抜きで準決勝を勝ち抜き決勝に進む。
決勝戦は本物のサッカーの清水をもじった「志水FC」。
怪我は完治していないが「若林くん」は強行出場。
志水FCは攻守のエースを潰しにかかる。
「翼くん」には3人マーク、「若林くん」にはファールすれすれの体当たり。
「若林くん」の怪我は悪化したが、どうにかこうにか全国大会への切符をつかむ。
この時、天才「三杉淳」が偵察に来ていた。
全国大会前に怪我の「若林くん」にかわり「翼くん」がキャプテンになる。
漫画タイトルの「キャプテン翼」はこの時、初めて誕生した。
Embed from Getty Images【明和FC戦(全国大会グループリーグ)】「日向小次郎」の執念
全国大会の初戦はなんと「日向くん」率いる埼玉の「明和FC」。
ちなみに南葛SCのSCは「Soccer Club」の略、明和FCのFCは「Football Club」の略。
ラスボスと思われていた「日向くん」と最初に戦うことに子供心に度肝を抜かれた記憶がある。
しかも「若林くん」の怪我はまだなおっておらず不利な状況。
明和FCについて少し紹介する。
監督は「吉良監督」。
お酒をいつも飲んでいる姿は「ドカベン」の明訓高校の監督「徳川監督」を彷彿とさせる。
南葛SC含め他のチームの監督は覚えていないが、明和FCの監督だけは今でも覚えている。
「日向くん」の相棒に「沢田タケシ」がいる。
「タケシ」は4年生のため2学年下となる。
小学生の段階での2歳差は成長段階に違いがあるため、この時点では一番の天才プレーヤーかもしれない。
「岬くん」について補足すると南葛SCに転校する前も、父が画家のため転々としており、明和FCにも一時在籍していた。
「日向くん」のことを「小次郎」と呼び、「タケシ」も可愛がっていた。
ちなみに「日向くん」を「小次郎」と呼ぶのは僕の記憶では家族以外で「岬くん」と「吉良監督」だけ。
チームメイトには同学年にもかかわらず「日向さん」もしくは「キャプテン」と呼ばれている。
キックオフ。
いきなりキャプテンの「翼くん」と「日向くん」が激突。
ボールを蹴り合うとお互いの足がしびれる。
「岬くん」が「タケシ」に貫禄を見せる。
「タケシ」は「岬くん」に憧れていることが読み取れる。
そして、いきなり伝説のシュートが炸裂する。
「日向くん」と対峙した「翼くん」はドリブルの最中にボールを両足ではさみ蹴り上げる。
「日向くん」の横を駆け抜ける「翼くん」のもとに弧を描いたボールが戻ってくる。
「日向くん」目線ではボールが消えている。
「翼くん」は戻ってきたボールをダイレクトシュートして先制点を上げる。
この技の名前は「ヒールリフト」。
ジャンプに掲載された翌日からサッカー少年は全員といっていいほど真似をした。
いまでも【ネイマール】がときおり見せる。
先制点を取られ少し動揺するが「日向くん」の弾丸シュートで同点に追いつく。
その弾丸シュートが若林くんの控えのゴールキーパー「森崎くん」の顔面に当たる。
そんな中、謎の二人がこの試合を観戦している。
この時点では明らかにはなっていないがスポーツの名門「東邦学園」のスカウト。
話は戻り、顔面にボールが当たった「森崎くん」は「ボール恐怖症」になる。
「日向くん」以外のシュートにも反応できない。
ここで「翼くん」が後世に語り継がれる名言を放つ。
『ボールはともだち、こわくないよ』
「日向くん」のシュートを身をていして防ぎ、笑顔で『ね、へいきでしょ』と言って「森崎くん」を立ち直らせる。
一進一退が続き、「日向くん」が「翼くん」とヘディングで競り合って執念でゴールを決める。
「日向くん」の『あそびのサッカーとは違うんだ』に「翼くん」は名言で返す。
『あそびなんかじゃない。サッカーはおれの夢だ!!』
試合は6対6の点の取り合いでラストワンプレー。
「日向くん」がボールを持ち「翼くん」が守る展開。
膠着状態が続き、「翼くん」がわざとバランスを崩しすきを作る。
「翼くん」がボールを蹴り出し試合終了と思いきや、ここで「タケシ」が現れる。
こぼれ球をシュートし明和FCが勝ち越し試合終了。
激戦を7対6で制したのは明和FC。
試合後、東邦学園のスカウトは「日向くん」に声をかける。
『優勝したら特待生として東邦学園に入れる』と。
中学、高校、大学の10年間の学費など全額学園持ちで。
「日向くん」は母子家庭で小学生でありながらアルバイトを掛け持ちしてたので、喉から手が出るほどいい話。
否が応でも優勝するしかないと誓う。
「翼くん」はブラジルに行くため優勝を誓っているので、ここでも運命は交錯する。
Embed from Getty Images【花輪SS戦(全国大会グループリーグ)】「立花兄弟」の空中殺法
グループリーグ最終戦は秋田の花輪SS戦。
明和FCが南葛SCをあわよくばグループリーグ敗退させるため、花輪SSにわざと引き分けたので、一敗している南葛SCは勝ちのみがグループリーグを突破する条件。
他会場の結果や得失点差を気にしなくてよいので、ある意味分かりやすい。
花輪SSの特徴は何と言っても双子の「立花政夫」と「立花和夫」の空中殺法。
理由は覚えていないですが弟の「和夫」のほうがすきだった記憶があります。
ふたりとも髪型は「翼くん」とほぼ同じ。
似顔絵を描くとき、鼻と口で違いを表現していた記憶が蘇ります。
キックオフ。
前半は「翼くん」と「岬くん」のゴールデンコンビが「立花兄弟」のコンビプレーを抑える。
しかし「立花兄弟」は秘策を持っていた。
空中殺法だ。
「和夫」がゴールポストを利用し高く飛び上がり、ヘディングのパスをし、相手が唖然としている相手に「政夫」がシュートを決めた。
その名も「トライアングルシュート」だ。
必殺シュートだが、ゴールしたのは後にも先にもこの1回というレアシュート。
実際問題、ゴールポストを利用してジャンプするのは反則だからかもしれない。
ここで「和夫」が落下時に「西尾くん」と激突し途中交代。
満を持しての「石崎くん」の南葛SCデビュー戦となる。
県予選も出場していなかったと思われるので、初試合が全国大会の負けられない試合。
緊張が極限に高まり最初のプレーでミスキックし、味方のゴールにいれてしまう。
トラウマとなりかねないオウンゴール。
小学生なのでまわりのみんなは理性を失い「石崎くん」を責める。
切ない気持ちになった。
ここで救世主「岬くん」が声をかける。
普段温厚な「岬くん」が仲間を一喝。
『やめろよ!!お願いだから仲間割れだけはやめようよ』
転校が多い「岬くん」はこの大会を最後に南葛から去ることをチームメイトに告げる。
『優勝してから別れよう』の言葉で一気にチームは結束する。
キャプテン翼の中で一番好きなキャラが「岬くん」になったのはこの時だったのかも知れません。
奮起した「石崎くん」はオーバーラップからロングシュートを放つ。
キーパーの正面で取られそうなところを「岬くん」がコースを変え同点に追いつく。
勝つしか無い南葛SCは残り時間4分でもう1点必要。
花輪SSは同点でも良いので守りを固める。
すきがなく時間だけが過ぎる。
ここで「翼くん」が「岬くん」に叫ぶ。
『岬くん、上だ!!』
察した「岬くん」は誰もいない空中に向かってボールを蹴る。
「翼くん」は「立花兄弟」の「トライアングルシュート」からヒントを得て、ゴールポストを利用して空中高く飛ぶ。
必殺「オーバーヘッドキック」が炸裂して勝負あり。
Embed from Getty Images【決勝トーナメント1回戦(難波FC)と準々決勝】それぞれの思い
なんとか決勝トーナメントに出場した夜に宿舎の食堂にてある事件が起きる。
「岬くん」の友達のふらの小の「松山光」と談笑していると、よそみをしていた「松山くん」と「日向くん」の肩がぶつかる。
激昂した「日向くん」は「松山くん」にビンタする。
誰が名付けたか「食堂の借り事件」。
キャプテン翼の中でも屈指の熱い選手なのでしばらくこの因縁はくすぶる。
決勝トーナメント1回戦で大阪の難波FCと戦う。
難波FCのゴールキーパー「中西太一」を「若林くん」以上ではないと証明するために、ペナルティエリア外からシュートを決める。
その後準々決勝も勝ち上がりベスト4がそろう。
ベスト4の対戦カードは「明和FC対ふらの小」「南葛SC対武蔵FC」。
言い換えると「日向くん対松山くん」「翼くん対三杉くん」。
武蔵FCと戦う前に武蔵FCのマネージャー「青葉弥生」から衝撃の事実を聞かされる。
「三杉くん」が心臓病を患っていると。
そしてこの大会が最後の大会のため勝たせてくれないかと。
簡単に言うと「八百長してくれ」と言っている。
「翼くん」は同情はするが意に介さない。
「翼くん」の夢は優勝してブラジルに行ってプロサッカー選手になること。
夢を捨てて八百長をするわけがない。
Embed from Getty Images【明和FC対ふらの小(全国大会準決勝)】救世主「若島津健」登場
基本は「翼くん」の試合が基本だが、この試合は外せない。
「食堂の借り事件」の「日向くん」と「松山くん」の激突。
それを抜きにしても勝てば決勝の大一番。
試合前に謎の男「若島津健」が登場する。
試合は「日向くん」のワンマンチーム明和FCと「松山くん」を中心としたチームプレイが信条のふらの小という構図。
まずは「日向くん」が執念がのりうつったシュートで明和FCが先制する。
「松山くん」は「日向くん」のその執念を逆手に取って、PKを誘ってスライディングタックルを足首に受ける。
足を犠牲に得たPKを「松山くん」が決めて同点。
謎の男「若島津くん」がつぶやく。
『とれたな』
同点のままハーフタイム。
「日向くん」は疲労がピークでぐったりしており、「松山くん」も足首の怪我が不安条件。
「タケシ」のパスから「日向くん」が決めてなんとか勝ち越す。
「松山くん」も負けずにロングシュートを決めて同点。
勢いはふらの小に傾き、明和FCのペナルティーエリア内でのハンドで再びPK。
ここで謎の男の正体が判明。
明和FCのゴールキーパー「若島津くん」が『まてェ。キーパー交代だ!!』とともに参上。
「松山くん」の怪我の足でふるう渾身の一撃を「若島津くん」がスーパーキャッチ。
すぐさま「日向くん」にパス。
二人のタックルを強引に振り抜き決勝ゴール。
一足先に「日向くん」率いる明和FCが決勝進出。
キャプテン翼の中で一番好きなゴールキーパーが「若島津くん」になったことは言うまでもありません。
Embed from Getty Images【武蔵FC戦(全国大会準決勝)】「三杉淳」の華麗なプレー
心臓病を患っている「三杉くん」は医者から30分以上のプレーは禁止されている。
当時の試合は前半と後半あわせて40分のためフル出場は出来ない。
しかし南葛SC相手に温存はできないため「三杉くん」は前半から出場する。
キックオフ。
「三杉くん」が中盤を支配するため序盤は武蔵FCが優勢。
この時バレバレだが謎の男として「若林くん」がこっそり試合観戦している。
「翼くん」は前日武蔵FCのマネージャー「弥生ちゃん」に言われた「三杉くん」の心臓病のことが脳裏にちらつきプレーに集中できない。
ここで「三杉くん」のスーパープレイが生まれる。
ドリブルで中央突破し、スライディングタックルをジャンプ一番交わし、ジャンピングボレーを突き刺し先制する。
「翼くん」のオーバーヘッドキックで同点に追いつくが、「三杉くん」を中心に2点リードする。
南葛SCは小学生離れしたオフサイドトラップに攻め手がなくなる。
逆境に強い「翼くん」も心臓病をかかえながらも圧倒的な力の差を見せつける「三杉くん」に諦めかけ膝から崩れ落ちる。
それに見かねた「若林くん」が『立て!翼!』と奮起を促す。
「岬くん」のオフサイドトラップ破りと「翼くん」のスライディングシュートなどで4対3と逆転する。
無理を押して30分過ぎても出場を続ける「三杉くん」がさらなるスーパープレイを魅せる。
終了2分前に心臓が止まることもいとわないプレーで同点に追いつく。
PK合戦で決着と思いきや、復活した諦めない男「翼くん」が最後に超ロングシュートを放つ。
これが決まって南葛SCが決勝進出。
「三杉くん」は試合には敗れたが、初めてフル出場をした。
ちなみに「三杉くん」は憧れの【ヨハン・クライフ】から背番号は14を背負っていた。
Embed from Getty Images【明和FC戦(全国大会決勝戦)】「日向小次郎」へのリベンジ
決勝戦については多くは語りません。
「若林くん」の復活。
「若島津くん」の空手殺法。
「日向くん」の葛藤。
「岬くん」の決意。
延長、再延長の激闘。
「ロベルト」との別れ。
感動を味わうために、是非原作を読んでほしいです。
【おまけ】「世界のサッカー選手」のバイブル
「キャプテン翼」は世界のサッカー選手が通ってきた道です。
日本では【中田英寿】【中村俊輔】【小野伸二】【中村憲剛】【大久保嘉人】【岡崎慎司】【川口能活】など。(敬称略)
日本代表に中盤に良い選手が多いのは「翼くん」のポジションの影響が大きいと言われている。
世界では【ジネディーヌ・ジダン】は「翼くん」、【アレッサンドロ・デル・ピエロ】は「日向くん」、【アンドレア・ピルロ】は「三杉くん」、「ジェンナーロ・ガットゥーゾ」は「石崎くん」、「ジャンルカ・ザンブロッタ」は「岬くん」に影響を受けています。
他にもキャプテン翼に影響を受けたレジェンド選手は【リオネル・メッシ】【ロナウジーニョ】【フランチェスコ・トッティ】など枚挙にいとまがありません。
【中田英寿】【中村俊輔】【小野伸二】【ジダン】【デルピエロ】【ピルロ】【ガットゥーゾ】【ザンブロッタ】【ロナウジーニョ】【トッティ】に興味のある皆さまは下記記事をご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
初めての漫画紹介【キャプテン翼】は語りたいことだらけで小学生編で一旦区切ります。
「翼くん」は戦いの中で成長し、ジャンプの三大原則「友情・努力・勝利」を体現します。
そして、どんな逆境でも「絶対に勝つんだ」という気持ちを小学生の頃から持ち合わせていたことに驚きます。
ブラジルに行くことはできなかったため、中学編に続きます。
漫画は「老若男女が楽しめるエンターテイメント」です。
次の漫画紹介もお楽しみに。
ここまでお付き合いしてくださった皆様にサッカー本と漫画の紹介をします。
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