今回紹介する本は【ナナメの夕暮れ】です。
オールナイトニッポンで東京ドームを興奮のるつぼにした「オードリー若林」さんのエッセイです。執筆当時と今では考え方は違うと思いますが、心に刺さる言葉がもりだくさんです。
【この記事は以下のような人にオススメ!】
- オードリーファン
- 若林正恭ファン
- 人見知りな人
- ネガティブな性格にコンプレックスを持っている人
この本を読み終えると、今までと違う目線になり、心の解像度が劇的に上がります。
では、これから【ナナメの夕暮れ】を心に残った8つの言葉を軸に紹介させていただきます。
※本の魅力を伝えるために、一部ネタバレを含みますのでご注意願います。
作者の紹介
出典: ケイダッシュステージ公式WEBサイト
本の紹介の前に作者の紹介をさせてください。
- 名前:若林正恭
- 出身地:東京都
- 生年月日:1978年9月20日
- コンビ名:オードリー
- 相方:春日俊彰
- 立ち位置:左
- 特技:漫才、ラジオ
- 代表番組:オールナイトニッポン、しくじり先生 俺みたいになるな!!、激レアさんを連れてきた。
テレビの顔とラジオの顔の二刀流。
テレビは一流、ラジオは超一流。
日常を切り取る目線と話術は老若男女をひきつけます。
心に残った言葉8選
疑問を持ってしまう人は「自分探し」と「社会探し」をしなければ、「生き辛さ」は死ぬまで解消されない
まえがきからいきなり心に刺さった。
若林さんは高校1年生の時、学生服の第一ボタンを止めるのが嫌だった。
校則で必ずしめることとなっていたが、首が苦しいので止めないでいたところ、問答無用で先生は出席簿ではたいてきた。
第一ボタンを止めようが止めなかろうがその先生には何の実害もない。
実害があるとしたら、支配者が統治できていないことを他者に知られることだろう。
決められたことだからしょうがないと思い、何の疑問もなく第一ボタンを止められる人は社会で生きていけるのかも知れない。
ただそれは、知らず知らず奴隷生活を送っているのと変わらない。
自分の学生時代を思い出した。
授業中、教科書を読んで理解したため、黒板の内容をノートに書かないでいた。
そしたら、いきなり「ぼーっとしてんな」の声とともにチョークを投げられた。
「授業イコール黒板に書かれたことをノートに書く」ことが正義とされていた時代のため、「ノートに書かないイコール反逆者」と思われたのかも知れない。
その後も、今の今まで「言われたことだけそのままやればいい」という人間は信用しない。
それはその人の憲法であり自分の憲法ではない。
「自分探し」と「社会探し」をすることで「自分憲法」ができる。
さすれば「生き辛さ」は「生き易さ」にかわるだろう。
試すってすごく楽しいことなんだ
Embed from Getty Imagesいまやコスパ(コストパフォーマンス)やタイパ(タイムパフォーマンス)がもてはやされる時代だ。
無駄を省いて最短距離を行くのが良しとされる。
本当にそれでいいのか。
わざと失敗する必要はないが、無難に安全策でやって楽しいのか、面白いのか。
はなはだ疑問だ。
ドラクエにあてはめると、攻略本がない時代はめちゃめちゃ大変だったけどいまだにクリアしたときの感動は残っている。
攻略本(最近だと攻略サイト)を見れば、最短最速でクリアできるのかも知れない。
そのクリアに何の意味があるかは分からない。
数年後にクリアした事実以外は思い出せないだろう。
試して試して上手くいかない苦しみがあるからこそ、上手くいった喜びはその苦しみ分の価値になる。
「ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダム」は一切、攻略本も攻略サイトも見ないで楽しくプレーしている。
まだまだ楽しめそうだ。
一人で居てもあまり寂しくないのは、自分と話しているからなのだ
Embed from Getty Images自分もどちらかというと人見知りだ。
若林さんと同じで一人で居ても、あまり寂しくない。
自分と話していた自覚はなかったが、この言葉を見たときに自分と話していたことに気づく。
だから、「聞いて、聞いて」と言うことは少ない。
話はそれるが、僕は麻雀が好きだ。
3人麻雀を小さい頃からよくやっていた。
おしゃべりは少なめだ。
ツモの雰囲気、打配の雰囲気、三者三様の変化を楽しんでいた。
頭の中で無数の会話をしていたのかも知れない。
「自分の弱さと向き合うことが一番難しい」ということである
若林さんがしくじり先生の数々で一番心に残ったこと。
他人の弱さを簡単にいじる人は良くいるが自分の弱さはそのときにならないと向き合えない。
その時とはしくじった時だ。
水原一平さんのしくじりが世を騒がせている。
みんな一斉に叩いたりしている。
水原一平さん自ら「ギャンブル依存症」をカミングアウトした。
もっと前に自分の弱さと向き合っていれば、その後の結果は雲泥の差だっただろう。
己の欠点を直視できる人はいいが、直視できない人は遠慮なくいってくれる信頼できる人がいないと厳しいかも知れない。
”好きなことがある”ということは、それだけで朝起きる理由になる
この言葉には続きがある。
”好き”という感情は”肯定”だ。
好きなことがあるということは”世界を肯定している”ことになる。
そして、それは”世界が好き”ということになる。
であるならば、好きなことが一つでもあれば、生きている世界が好きなのだから、朝起きるのが楽しくなるのは自明の理。
逆に言うと、朝起きるのが嫌な人は好きなことがないのかも知れない。
そんな自分が、唯一ネガティブな時間から逃げられる人生の隠しコマンド、それが”没頭”である
根っからのポジティブな人と根っからのネガティブな人がいる。
もちろん中間の人もいる。
ネガティブな人はポジティブになれと言われてもどうしようもない。
急にポジティブになれるならネガティブになっていない。
そこで若林さんが隠しコマンドを教えてくれる。
それが「没頭」だ。
自分にあてはめても「確かにそうだ」と感じることは多々ある。
好きなことに没頭している時は他のことは何も考えない。
楽しいことしか考えないからネガティブになりようがない。
そう考えると「少年ジャンプ」は偉大だった。
「キャプテン翼」「キン肉マン」「ドラゴンボール」「スラムダンク」などの名作は、月曜日に読んで次回までの展開を予想するだけで1週間楽しい気持ちになった。
毎週楽しい気持ちが続くのだから毎日ワクワクしていると同意義だ。
ゲームではドラクエやファイナルファンタジーにも没頭した。
最近は寝る前に「宮城谷昌光」さんの「三国志」を読んでその世界に没頭している。
「漫画」「ゲーム」「三国志」「読書」「オードリーのオールナイトニッポン」時々「スロット」が自分の没頭時間だ。
「外のジャッジが間違っているとしても?」
若林さんが頭痛の先生に言われた言葉。
外の評価を気にして緊張することで頭痛になっている、とのことだった。
しかし、そもそも外の評価を気にする必要がないという。
なぜなら、外の評価(ジャッジ)が間違っているから。
「不適切にはほどがある」を見ていてもそれは感じる。
一人のつぶやきが世論すべてをあらわすような記事が出て、それをみた知らない人がまたわけのわからないことをつぶやく。
いつのまにか、なにがなんだかわからなくなっている。
そのわけがわからないものに踊らさせれている。
踊らされないためには「自分ジャッジ」を「自分憲法」に従ってすること。
エネルギーを”上”に向けられなくなったら終わりではない
この言葉には続きがある。
”正面”に向ける方が、全然奥が深いのかもしれないと思えたのだ。
正面に向けるエネルギーと言うと「かめはめ波」や「波動拳」が思い浮かぶ。
上に上に行こうとするといつか落ちる。
「登り坂と下り座は世界に同じ数しかない」に通じる。
一日一歩前に進む。
いつかとんでもないところに到達する。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
【ナナメの夕暮れ】には他にも心に刺さる言葉がたくさんありますが8つだけ紹介させていただきました。
これだけは言えます。
何歳になっても「のびしろ」しかない。
この本に興味のある皆様は下記からご購入を検討ください。
本は「先人の知識の宝庫」です。次の本もお楽しみに。
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