どうも、サッカー大好きおっさんのじょのれんです。
今回紹介する伝説のサッカー選手はイタリアの【ファビオ・カンナバーロ】です。
Embed from Getty Images「カンナバーロはどんな選手?」
「カンナバーロのエピソード教えて!」
と思っていただいたあなたへお届けします。
ちょいちょいぼくのエピソードも混じっていますが、お付き合いいただければ幸いです。
いきなりですが【ファビオ・カンナバーロ】にキャッチフレーズをつけます。
小さな門番
「閂(かんぬき)は抜かせない」
なぜこのキャッチフレーズをつけたのか【カンナバーロ】のすごいぞポイント3つを軸に語っていきますので、しばしお付き合いください。
- プレースタイル「低身長でありながら1対1の守備力が高い」
- ディフェンダーでバロンドール
- 守備最強トリオ「ブッフォンとテュラム」
選手プロフィール
- 名前:ファビオ・カンナバーロ
- 国籍:イタリア
- 生年月日:1973年9月13日
- 身長・体重:175cm75kg
- 利き足:右足
- ポジション:DF(ディフェンダー)
- 主な所属チーム:パルマ、ユベントス、レアルマドリード
- 代表歴:136試合(2得点)
- ワールドカップ出場:1998年、2002年、2006年、2010年
- 1992-1995ナポリ : 58(1)
- 1995-2002パルマ : 212(5)
- 2002-2004インテル・ミラノ : 50(2)
- 2004-2006ユベントス : 74(6)
- 2006-2009レアル・マドリード : 90(0)
- 2009-2010ユベントス : 27(0)
- 2010-2011アル・アハリ 16(2)
【ファビオ・カンナバーロ】の能力を表すパラメータがこちらです。
- オフェンス:8
- ディフェンス:20
- テクニック:12
- パワー:19
- スピード:16
- スタミナ:17
- 総合力:92
出典: WORLD CLUB Champion Football セガ
出会い
【ファビオ・カンナバーロ】との出会いはパルマ所属時代にさかのぼります。
もともとパルマは、【ジャンフランコ・ゾラ】と【ファウスティーノ・アスプリージャ】が所属していた1990年代初頭の第一次黄金時代からファンになり注目していました。
【アスプリージャ】に興味のある皆様は下記記事をご覧ください。
そんななか、1995年の【ジャンルイジ・ブッフォン】がACミラン戦で17歳の若さでデビューし、久しぶりにパルマの試合を見ると【カンナバーロ】がいました。
守備陣の奮闘で当時最強のACミランを無失点に抑えます。
ちなみに弟の【パオロ・カンナバーロ】もパルマに所属していました。
Embed from Getty Imagesすごいぞポイント3つ
プレースタイル「1対1の守備力」
【ファビオ・カンナバーロ】のプレースタイルのベースは「1対1の守備力」です。
当たり負けしないフィジカルの強靭さ。
センターバックでありながら175cmという低身長のハンデをものともしないジャンプ力。
地上戦であろうが空中線であろうがおかまいなしです。
見た目の1対1に目を奪われがちですが、【カンナバーロ】の優れた点は、「ポジショニング」と「コーチング」も欠かせません。
1対1になる前に相手より有利なポジションを取ることで、簡単にボールを奪えているように見えます。
周りの選手へ声掛けによる「コーチング」をすることで、相手の選択肢を減らし1対1で有利な状況を作ります。
身長があればあるほど守備の空中戦は有利とされますが、こればっかりは努力で補えないものですので、平均身長が低い日本人には【カンナバーロ】は希望でありお手本です。
イタリア出身の元日本代表監督「ザッケローニ」は【カンナバーロ】の例があるから低身長の【今野泰幸】をセンターバックで起用したのかも知れません。
Embed from Getty Imagesディフェンダーでバロンドール
【ファビオ・カンナバーロ】はディフェンダーでありながらバロンドールを受賞しています。
「バロンドール」って何?
「バロンドール」は1956年に設立された「ヨーロッパ」年間最優秀選手へ贈られる賞です。
2007年から「世界」最優秀選手へ拡大されています。
【メッシ】や【クリスティアーノ・ロナウド】のような得点をたくさん取る選手が受賞するのが常識で、過去ディフェンダーは3人しかいません。
【カンナバーロ】以外では【ベッケンバウアー】と【ザマー】です。
この二人は「リベロ」と呼ばれており、守備の選手でありながら得点に絡むことが多く、攻撃力が加味されています。
【ザマー】について興味のあるみなさまはこちらの記事をご覧ください。
【カンナバーロ】の受賞は純粋に「守備力のみ」を評価されたものになります。
特筆すべきは2006年ドイツワールドカップです。
イタリア代表監督は【カンナバーロ】がナポリでセリエAデビューした時の「マルチェロ・リッピ」です。
「マルチェロ・リッピ」は信頼がある【カンナバーロ】をキャプテンに指名します。
【カンナバーロ】はキャプテンとしてイタリア代表を統率し、7試合を2失点におさえています。
1点はオウンゴール、もう1点はPKと崩されてからの失点はほぼゼロです。
イタリア代表のお家芸と呼ばれる「カテナチオ」と「ウノゼロ」をまさに体現した結果です。
「カテナチオ」とはイタリア語で閂(かんぬき)を意味し、転じて「堅守を軸とした守備戦術」です。
「ウノゼロ」とはイタリア語の1はウノ、0はゼロをかけ合わせ「1対0で勝つこと」です。
つまり、守備の堅い「イタリアが1点とれば勝ち確定」みたいな感じです。
ちなみに、2006年ワールドカップの決勝戦では【ジダン】の頭突き事件が起きています。
【ジダン】について興味のあるみなさまはこちらの記事をご覧ください。
Embed from Getty Images守備最強トリオ「【ブッフォン】と【テュラム】」
【ファビオ・カンナバーロ】といえば【ブッフォン】と【テュラム】との守備最強トリオは外せません。
さかのぼるとパルマ時代になります。
1995年組の【ブッフォン】【カンナバーロ】に1996年【テュラム】が加わり完成します。
一騎当千メンバーが3人揃うとなると言う意味では、関羽と張飛に趙雲が加わった時のインパクトがあります。
三国志ファン以外の方は意味がわからなくてすいません。
【カンナバーロ】、【ブッフォン】、【テュラム】の3人はパルマからビッグクラブへ旅立ちます。
【ブッフォン】と【テュラム】はユベントス、【カンナバーロ】はインテルに移籍することとなります。
【カンナバーロ】が2004年にユベントスに移籍することで、守備最強トリオが再結成します。
例えて言うなら、関羽が一度曹操の配下となり劉備のもとに戻って、再結成みたいな感じです。
いずれにしても、【カンナバーロ】、【ブッフォン】、【テュラム】が集まるのは運命だったのかも知れません。
補足すると、イタリア代表では【テュラム】の位置に【ネスタ】が入り、こちらも守備最強トリオといっても過言ではありません。
【テュラム】、【ネスタ】について興味のあるみなさまはこちらの記事をご覧ください。
Embed from Getty Imagesまとめ
いかがでしたでしょうか。
【ファビオ・カンナバーロ】は「1対1の能力」と「周りを統率する能力」でワールドカップ優勝とバロンドールを受賞しました。
クラブでも良い相棒【テュラム】に出会い、今なお「守備最強トリオ」として認識されています。
城の前に立つ門番【カンナバーロ】を突破することは不可能です。
閂(かんぬき)は一生開くことがなく、ひょっとしたら「さびついている」かも知れません。
【ファビオ・カンナバーロ】の魅力がうまく語れたかはわかりませんが、なつかしさや興味がわいた皆様は、実際のプレーをみていただければ幸いです。
次回予告
次回は【ジョージ・ウェア】です。
お楽しみにしてください、またね。
Embed from Getty Imagesここまでお付き合いしてくださった皆様にサッカー本と漫画の紹介をします。
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