どうも、サッカー大好きおっさんのじょのれんです。
今回紹介する伝説のサッカー選手はイタリアの【フランコ・バレージ】です。
Embed from Getty Images「 フランコ・バレージはどんな選手?」
「フランコ・バレージのエピソード教えて!」
と思っていただいたあなたへお届けします。
ちょいちょいぼくのエピソードも混じっていますが、お付き合いいただければ幸いです。
いきなりですが【フランコ・バレージ】にキャッチフレーズをつけます。
カテナチオの闘将
「今まさに必要な存在」
なぜこのキャッチフレーズをつけたのか【フランコ・バレージ】のすごいぞポイント3つを軸に語っていきますので、しばしお付き合いください。
いち早く実際のプレー動画を見たい皆様はこちらからどうぞ。
プレーを見た後で良いので、記事を読んでいただければ幸いです。
- プレースタイル「リベロ」
- ゾーンプレスの指揮者
- ワールドカップ金銀銅を取得
選手プロフィール
- 名前:フランコ・バレージ
- 国籍:イタリア
- 生年月日:1960年5月8日
- 身長・体重:176cm70kg
- 利き足:右足
- ポジション:DF(ディフェンダー)
- 主な所属チーム:ACミラン
- 代表歴:81試合(1得点)
- ワールドカップ出場:1982年、1990年、1994年
年 | クラブ | 出場 | (得点) |
1977-1997 | ACミラン | 532 | (16) |
出会い
【フランコ・バレージ】との出会いは、たぶんトヨタカップです。
たぶんというのは、【マルコ・ファン・バステン】【ルート・フリット】【フランク・ライカールト】のオランダトリオに注目が集まり、【バレージ】や【パオロ・マルディーニ】などの守備陣はよくわかっていませんでした。
のちにチャンピオンズリーグやワールドカップで【バレージ】の偉大さを思い知ることとなります。
Embed from Getty Imagesすごいぞポイント3つ
プレースタイル「リベロ」
【フランコ・バレージ】のプレースタイルは「リベロ」と呼ばれます。
リベロとは「マークする選手がおらず、自由な守備をし積極的に攻撃する」選手を指します。
大事なのは守備を完璧にこなしつつ「機を見て攻撃する戦術眼」です。
【バレージ】はその点はまったく問題ありません。
1対1が強いのはもちろん、的確なポジショニング、周りを動かすコーチング、鋭いよみからのパスカット、鋭いタックルと引き出しが多彩です。
そして、相手の陣形が崩れたタイミングでボールを奪う「刹那(せつな)」に【バレージ】は、守備のポジショを捨てて駆け上がります。
同タイプのリベロはアヤックスの伝説【ダニー・ブリント】です。
【デイリー・ブリント】の父です。
いまだにリベロと呼ばれる選手があらわれると【バレージ】と【ダニー・ブリント】を基準に見てしまいます。
ちなみに、【カズ】選手がセリエA挑戦したとき、デビュー戦で【バレージ】と競り合い鼻骨を骨折しました。
【バレージ】はいついかなる時も1対1で激しさを持って戦う心を日本人に見せつけてくれました。
ゾーンプレスの指揮者
【フランコ・バレージ】は「ゾーンプレス」をピッチ内で表現するための指揮者です。
「ゾーンプレス」とはゾーンを基本としつつ、積極的にプレッシャーをかけチェックに行く戦術です。
戦術マニアの「アリーゴ・サッキ」監督がサッカー界では先駆者です。
ただし、机上の空論で終わらないためには、ピッチ上で表現する指揮者が必要です。
もちろん指揮者だけでなく、当時のメンバーは【コスタクルタ】【マルディーニ】【ライカールト】【アンチェロッティ】など多士済です。
「ゾーンプレス」で僕が印象に残っているシーンは、当時のテレビと無関係ではありません。
今のワイドテレビではなく、横幅がせまいテレビでした。
一つの画面に同じチームの4、5人映れば多く感じる時代でした。
そんななか、同じ画面に同じチームの8人が同時に映っていました。
4人のディフェンスラインと4人の中盤のラインが2つの線になっています。
ボールの動きに合わせて、8人が一糸乱れず動くさまは圧巻でした。
素人目に見ても、その中で相手がボールをキープするのは無理だと思わせるものでした。
前提として全員1対1が強いことと、2つのラインの距離、左右の距離を的確に伸び縮みさせる指揮者がいることです。
その指揮者こそ【バレージ】です。
逆に言えば【バレージ】がいなければ、ゾーンプレス未完成だったかもしれません。
1997年の加茂ジャパンのように。
Embed from Getty Imagesワールドカップ金銀銅を取得
【フランコ・バレージ】はワールドカップに3回出場しています。
- 1982年:優勝
- 1990年:3位
- 1994年:準優勝
優勝、準優勝、3位を経験している選手は【バレージ】と【ベッケンバウアー】しか達成していない偉業となります。(※2022-7-14修正)
僕が印象に残っているのはやはり1994年のアメリカワールドカップです。
【バレージ】はグループリーグの2戦目で負傷し、大会中に手術しその後の試合の出場は絶望的でした。
しかし、【ロベルト・バッジョ】の活躍もありイタリア代表は決勝戦に進出します。
【ロマーリオ】【ベベット】の2トップをどう防ぐかが鍵です。
そんななか、【バレージ】が病み上がりながら奇跡の出場をします。
そして、【ロマーリオ】【ベベット】を中心としたブラジルの猛攻延長も含を120分間、無失点に抑えます。
PK戦では【バッジョ】とともに【バレージ】も失敗しますが、誰もこの二人を責めることはしませんでした。
【バッジョ】【ロマーリオ】に興味のある皆さまは下記記事をご覧ください。
Embed from Getty ImagesEmbed from Getty Imagesまとめ
いかがでしたでしょうか。
【フランコ・バレージ】は攻撃的な守備をプレーで教えてくれました。
ボールを奪うことは狩りであり、受け身ではなく攻めです。
さらに闘将と呼ばれるキャプテンシーはいつの時代でも必須です。
イタリア代表が2大会ワールドカップで見れないのは残念ですが、【バレージ】のような闘将が現れるとがないと厳しいかもしれません。
日本でベスト16に進んだ大会には闘将がいました。
キャプテンマークは巻いていない選手もいますが、熱い選手という意味です。
2002年は【松田直樹】、2010年には【田中マルクス闘莉王】、2018年、2022年には【吉田麻也】。
【冨安健洋】は現在アーセナルでサイドバックの経験を積んでいますが、【バレージ】のようなリベロであり闘将になるための経験と思うとワクワクします。
【フランコ・バレージ】の魅力がうまく語れたかはわかりませんが、なつかしさや興味がわいた皆様は、実際のプレーをみていただければ幸いです。
次回予告
次回は【ミヒャエル・バラック】です。
お楽しみにしてください、またね。
Embed from Getty Imagesここまでお付き合いしてくださった皆様にサッカー本と漫画の紹介をします。
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コメント
確かベッケンバウワーもワールドカップで3位と準優勝と優勝を経験してたと思いますよ。(昔だから3位決定戦がなかったかも知れないけど)
匿名様
コメントありがとうごございます。
ベッケンバウアーも1966年準優勝、1970年3位、1974年優勝で3つのメダルもらってました。
改めて記録を見るとドイツは2018年までの21大会中13大会ベスト4以上という、圧倒的な強さでした。
グループリーグの初戦でどの様になるか、不安半分、ワクワク半分です。