【澤穂希】6回のワールドカップ出場とバロンドールを受賞した日本女子サッカーのカリスマ【伝説サッカー選手紹介#119】

好きなサッカー選手

どうも、サッカー大好きおっさんのじょのれんです。

今回紹介する伝説のサッカー選手は日本の【澤穂希】です。

女子選手は初めてです。

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生徒
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「 澤穂希ってどんな選手だったの?」

「澤穂希の代表チームやクラブチームでの活躍を面白おかしく教えて!!」

と思ったあなたへお届けします。

この記事を読んでいただければ、【澤穂希】のプレースタイルを知ることが出来ます。

さらに代表チームとクラブチームそれぞれのパートに分けて活躍を知ることでファンになること間違いなしです。

選手プロフィールと下記3つを軸に語っていきますので、5分ほどお時間をください。

  1. プレースタイル【パラメータ】
  2. ワールドカップ優勝とオリンピック銀メダル獲得【代表チーム】
  3. 中1でプロデビューした女子サッカーのカリスマ【クラブチーム】

四の五の言わずに実際のプレー動画を見たい皆様はこちらからどうぞ。

プレーを見た後で良いので、記事を読んでいただければ幸いです。

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選手プロフィール

  • 名前:澤穂希
  • 国籍:日本
  • 生年月日:1978年9月6日
  • 身長・体重:165cm54kg
  • 利き足:右足
  • ポジション:ミッドフィルダー
  • 代表歴:205試合(83得点)
  • ワールドカップ出場:1995年、1999年、2003年、2007年、2011年、2015年

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』澤穂希

クラブ出場(得点)
1991-1998読売SCベレーザ/ 読売JSCベレーザ / 読売西友ベレーザ/ 読売ベレーザ136(79)
1999-2000 コロラド・デンバー・ダイヤモンズ
2000-2003アトランタ・ビート55(13)
2004-2008日テレ・ベレーザ85(47)
2009-2010ワシントン・フリーダム41(6)
2009-2010 日テレ・ベレーザ4(2)
2011-2015INAC神戸レオネッサ94(12)
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プレースタイル

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【澤穂希】は日本の歴史上最高の女子フットボーラーです。

打ち立てた実績が物語っています。

  • ワールドカップ出場6回
  • オリンピック出場4回
  • アジアカップ優勝1回
  • ワールドカップ優勝1回
  • ワールドカップMVP1回
  • ワールドカップ得点王1回
  • 世界最優秀選手賞(のちのバロンドール)1回
  • アジア最優秀選手賞2回
  • 日本年間最優秀選手賞1回 ※女性は澤穂希以外の受賞者なし

まごうことなきレジェンドです。

男子サッカー選手も含めて比肩する選手は現時点では日本にはいません。

そんな【澤穂希】のプレースタイルは一言では言いあらわせません。

まずは技術です。

12歳で一部リーグデビューするほどに群を抜いていました。

体格の不利を技術で凌駕するということは、少しの差ではなく圧倒的な差があったということになります。

次に視野の広さです。

技術を活かすも殺すも周りがどれだけ見えるかが鍵です。

味方はもちろん敵も見なくてはいけません。

前の180度だけでなく後ろの180度も見えています。

首をぐるんぐるん振って360度の視野を確保します。

その上で最適な選択をするのが【澤穂希】です。

決定的なスルーパス、ミドルシュート、サイドチェンジ、意図的にペースダウンするための横パスなど枚挙にいとまがありません。

そして【澤穂希】の最大の特徴と言ってもいいのはメンタルの強さです。

負けず嫌いとキャプテンシーを兼ね備えており、次の名言が集約されています。

「苦しい時は、私の背中を見て」

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ワールドカップ優勝とオリンピック銀メダル獲得【代表チーム】

ダークホースがシンデレラになった2011年女子ワールドカップ

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【澤穂希】は2011年ワールドカップより前に4回ワールドカップを経験しています。

ベスト8が1回、グループリーグ敗退が3回で優勝を目指すと言っても無謀だといわれる時代でした。

2011年の日本といえば未曾有の大災害がありました。

日本中が暗い雰囲気の中、なでしこの快進撃が勇気を与えました。

その中心にいたのが【澤穂希】です。

ポジション的にもピッチの中心に鎮座しており、前後左右、縦横無尽に走ります。

ピンチのときには味方ゴール前まで戻り、体を張って相手のシュートを止めます。

チャンスのときには相手ゴール前まで上がり、シュートを決めます。

グループリーグメキシコ戦はハットトリックを決め、マン・オブ・ザ・マッチに輝きます。

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2連勝でグループリーグ突破が3大会ぶりに決まりました。

3戦目は決勝トーナメントをにらむと、主力を温存したいところですが、グループリーグ2位の場合、相手が開催国でもあり優勝候補でもあるドイツのため、フルメンバーで挑みました。

しかし、2対0で敗れてドイツと戦うこととなります。

この時は、日本代表はドイツ代表に一度も勝ったことがなかったので、戦前ではジャイアントキリングが起きない限り、勝つことはないと誰しも思っていました。

日本国民を除いて。

少し脱線しますが、2006年ドイツワールドカップを現地で見たので、熱気がゴイゴイスーであることは肌で覚えています。

話を運命のドイツ戦に戻します。

ドイツ時間の夜は日本時間の早朝です。

3時か4時ぐらいに早起きしてみた記憶があります。

グループリーグから決勝トーナメントになると試合の緊迫感が一気に変わります。

本当の意味で、「絶対に負けられない戦い」になるからです。

開催国ドイツは声援も多いですが、負けられないプレッシャーも半端ではありません。

一方日本はチャレンジャーの立場なので、後のことを考えずこの一戦に全力を尽くすのみです。

そんな背景がある中で【澤穂希】の存在感は際立ちます。

「苦しい時は私の背中を見て」は名言中の名言ですが、行動が言葉の重みを増幅します。

苦しくなると体も脳もいつもと違う感覚になります。

その中でも、諦めずに最後の一分まで全力でボールを追う姿は味方は鼓舞され、敵は恐怖におののきます。

男子サッカーで言うと【ラモス瑠偉】です。

【澤穂希】が12歳から読売ベレーザに所属しており、読売クラブに所属している【ラモス瑠偉】を間近で見ることができる環境でした。

今なおこの二人を超える闘将を見たことがありません。

そんな【澤穂希】がPK戦がちらつきはじめた延長戦で魅せます。

攻守に奮闘していた【澤穂希】の前にボールがこぼれた瞬間、スピードスター【丸山桂里奈】がオフサイドラインギリギリのところを動き出します。

少しでも躊躇していたらオフサイドになるため、ダイレクトかつすこしふわりとしたスルーパスを、一瞬の判断で繰り出します。

ゴロのパスの場合、ディフェンダーにカットされていたので、このパスしかありえないというほど僕の脳裏に焼き付いています。

【小野伸二】のエンジェルのパスのように。

それを角度のないところからダイレクトで決めた【丸山桂里奈】もすごいです。

深夜にヨッシャーと絶叫したのを今でも覚えています。

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準決勝も【澤穂希】となでしこの快進撃は続きます。

先制点を開始10分で奪われますが、【川澄奈穂美】の同点ゴール、【澤穂希】の逆転ゴール、【川澄奈穂美】のダメ押しゴールで3対1でスウェーデンに勝ちます。

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決勝の相手は横綱アメリカです。

当時の記録の詳細は覚えていませんが、一度も日本がアメリカに勝ったことがないことは痛烈に覚えています。

ドイツ戦に続くジャイアントキリングが必要なことだけは確かです。

そんななか前半戦は0対0で終えます。

ドイツ戦同様、【澤穂希】を中心に粘り強く守備をしていました。

しかし、先制点はアメリカです。

後半24分ですので、ロスタイム含め残り30分で最低1点を取らないといけません。

そして思い出されるのは「苦しい時は私の背中を見て」です。

下を見ている選手は一人もいません。

全員が前だけを向いて点を取りに行きます。

盟友【宮間あや】がこたえます。

中盤の選手でありながら、土壇場でゴール前までかけあがりこぼれ球をゴールします。

少しでも足を止めていたらあのポジションにはいなかったので、全力で最後の一分まで走り抜くことを実践で見せてくれました。

のちに【澤穂希】から【宮間あや】キャプテンの座を引き継ぐのは必然だったのかもしれません。

1対1で延長戦にもつれこみます。

次の得点が限りなく決勝ゴールになります。

それを奪ったのがアメリカです。

延長前半終了間際にアメリカのエース【ワンバック】に決められます。

さすがに万事休すかと思いましたが、日本には【澤穂希】がいます。

最後の笛がなるまでなにが起こるかわかりません。

延長後半12分に奇跡がおこります。

コーナーキックを得た日本は【澤穂希】と【宮間あや】が一瞬会話します。

そして【宮間あや】がニアサイドに蹴ったボールに【澤穂希】が全力で走り込み、右足アウトサイドで少しコースを変えるシュートを打ちます。

キーパーの反応も虚しく、ゴールに吸い込まれます。

最後の運命はPK戦で決まります。

PKが苦手な【澤穂希】は魂をチームメイトに託します。

最後に決めたのが20歳の【熊谷紗希】です。

ゴールが決まった瞬間、全員が走り出し、悲願のワールドカップ初優勝が結実します。

なでしこが伝説になりました。

悔しさをかみしめ笑顔でなでしこトレインをした2012年ロンドンオリンピック

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【澤穂希】は4度オリンピックに出場しています。

  • 1996年:グループリーグ敗退
  • 2004年:ベスト8
  • 2008年:ベスト4

一歩ずつ階段を上がっていますが、メダルには届いていませんでした。

迎えた2012年。

前年ワールドカップ優勝を経て、自信も実績も備えています。

過信しないことが大事ですが、それはありませんでした。

なぜならば【澤穂希】がいるからです。

【澤穂希】は大会前の3月に「良性発作性頭位めまい症」を発症し、オリンピック出場を危ぶまれていました。

ライバルでもあり盟友でもあるアメリカの【ワンバック】は日本まで来て【澤穂希】を励まし、感激した【澤穂希】は号泣しました。

そんな苦境も乗り越えて挑む4度目のオリンピック。

グループリーグを1勝2分けで突破。

ブラジル、フランスを倒し決勝の舞台で再びアメリカと対戦します。

2011年ワールドカップと同様にアメリカが先制し日本が追いつく展開になります。

次のゴールを決めたのはアメリカでした。

そして決勝ゴールとなってアメリカは日本にリベンジを果たしました。

【澤穂希】も他のメンバーも悔しさはあったと思いますが、表彰式にあらわれたメンバーは笑顔にあふれていました。

前の選手の肩に両手をのせてなでしこトレインで入場してきました。

銀メダルは金メダルや銅メダルと違って、負けて手に入れるケースが多いため悲壮感が漂いがちですが、さわやかな風が吹いたことを昨日のことのように思い出します。

連覇はならなかったが最後まで戦い抜いた2015年女子ワールドカップ

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【澤穂希】の6回目であり最後のワールドカップは2015年になります。

前回大会優勝国というプレッシャーがかかる立場でしたが、オリンピック決勝も経験したなでしこは関係ありませんでした。

紆余曲折がありつつ決勝までコマを進めます。

相手は前回大会、オリンピックに続いてアメリカです。

【澤穂希】にとってアメリカとの決勝は1勝1敗のため、決着をつける戦いとなります。

本人がどういう気持ちかどうかはわかりませんのであくまで妄想です。

【澤穂希】であれば一戦一戦全力で戦うため、前の結果は気にしていないかもしれません。

悔しさをしのばせつつ。

結果は準優勝でしたが、次の優勝は間違いなく未来のなでしこに引き継がれるでしょう。

中1でプロデビューした女子サッカーのカリスマ【クラブチーム】

中1で一部リーグデビュー【読売ベレーザ】

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【澤穂希】は中学入学と同時に読売ベレーザの下部組織のメニーナに入団しました。

ただものではないと判断した読売ベレーザの監督は入団一ヶ月で昇格を決断します。

最初は自分のプレーが出来ず悔しい思いをしましたが、毎日居残り練習をおこない夏には一部リーグでデビューします。

読売ベレーザは読売クラブ(のちのヴェルディ川崎)と同じ練習場で練習をしていたため、【ラモス瑠偉】【三浦知良】を間近で見ることができました。

そんな環境もあいまって【澤穂希】は早熟な天才で終わることなく指数関数的に成長します。

相棒であり盟友でありライバルでもあるアビー・ワンバックとの共闘【ワシントン・フリーダム】

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【澤穂希】は諸事情があり世界へ挑戦します。

「ワシントン・フリーダム」にはドラフトで入団しています。

2009年にアメリカプロサッカーリーグが始まることとなり、世界中の国の選手が指名され【澤穂希】もその中のひとりです。

それだけ実力を認められた板ということです。

そして盟友に出会います。

アメリカの【アビー・ワンバック】です。

のちに日本代表の前に何度も立ちはだかるアメリカ代表のエースストライカーです。

【澤穂希】は司令塔として何度も【ワンバック】にパスを送り、【ワンバック】もゴールでこたえます。

1年の共闘でしたが、生涯のとも(強敵)になります。

テレビ放送されるようになった【INAC神戸レオネッサ】

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【澤穂希】を含むなでしこの代表での活躍もあり女子サッカーがテレビで放送されることとなります。

当時はプロでなかったため、それだけ注目度が高かった証となります。

まとめ

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いかがでしたでしょうか。

【澤穂希】は代表チームでもクラブチームでもピッチを走り続け声をはりあげ、伝説的選手になりました。

2023年ワールドカップが開催されている今(2023年8月9日現在)、日本代表はベスト8に勝ち残っています。

一戦一戦、魂と技術を出し尽くして次に進んでほしいと思います。

そして笑顔でトロフィーをかかげていることを祈ります。

バロンドールを受賞する日本人選手も待っています。

【澤穂希】の魅力がうまく語れたかはわかりませんが、なつかしさや興味がわいた皆様は、実際のプレーをみていただければ幸いです。

澤穂希 W杯決勝での芸術的なゴールをマンチーニの伝説的ゴールと比較

次回予告

次回は【エンツォ・フランチェスコリ】です。

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